出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2023/11/19

樹木医試験(2次)、合格体験記

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今年の目標であった樹木医試験、無事合格できました。

良かった良かった。

 

というわけで、選抜試験(1次)をクリアしてから2次試験終了まで、何をしていたのかメモしておきますね。

何かの参考になれば幸いです。

選抜試験(1次試験)の勉強法については以前の記事を参考にしてみてください。

ーーーーー

8/27

ひと月ほど、選抜試験合格の余韻に浸っていたけれど、そろそろ準備開始。

2次試験は16科目の試験の他に、樹木の50種類識別試験(適性試験と呼ばれる)がある。

この識別試験対策のため、針葉樹、常緑広葉樹、常緑針葉樹の代表的な樹種70種を図鑑でチェック。(この70種については、事務局からあらかじめ例示されている)

そして現場に出た時にその樹種がないか探すようにしていた

 

9/10

研修開始まであと10日となり、さすがに焦りが。

といっても何をしたらいいかわからないので、選抜試験の時にまとめたノートを眺めたりしていた

 

9/20

ほとんど準備らしい準備もなく、ついに研修開始。前半はwebでの講義だ。

時間の使い方としては日中できるだけ講義を聴く。夜はよくわからなかったところをネットで調べたりしていた。

web講義は1本大体2時間はあるので、1.25倍や1.5倍速で見ていたが、1科目に2つ講義があったりして、とにかく時間が足りない。

 

9/25 現地研修まであと7日

とりあえずweb講義16科目を1周した。

が、いま途方に暮れている。どう勉強すれば良いのかわからないのだ。

つくばでの現地研修は初日からテストの連続だが、一体どんなテスト対策をして良いかわからない。

「大体この辺りを覚えておいて」という先生もいるが、何もない先生もいる。

このまま講義を見ているだけでは頭に入らない。

仕事の都合で勉強できるのはあと3日だけ。

ノートを作る時間もないので、まずは配布資料の大事なところを黒ペンで塗りつぶす。

こうして大事なところを覚えるようにした。

黒くしても角度を変えると光の当たり方次第では文字が見えるので。

そして先生が話していたことをオレンジペンで書き込み、赤シートで隠して暗記できるように。

結局講義は通しでは1度しか観なくて、わからないところがあれば、そこだけ繰り返し見直すようにした。

後から分かったけど、周りの人は2度3度と繰り返し観ている人が多かったようですね。

10/2

つくば市での現地研修が始まった。選抜試験合格者約100名が前半組と後半組に別れて研修を受ける。今日は前半組の初日だ。

参加者は、造園業の方は意外と少なくて10数名、林業関係も少なくて4、5名。公務員の方やメーカーさんも若干いましたが、ほとんどは設計、調査などの業務に関わる方達でした。

やはり仕事で必要なので取りにきてる人が多いですね。

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オリエンテーションからの「樹木医総論」「樹木医と安全」という2コマの授業の後、夕方から4科目「樹木の分類」「樹木の生理」「樹木の生態」「樹木の構造と機能」の試験。

1科目20問で解答時間は20分。いよいよこの時が来た。

1科目の「植物の分類」でアレ?となる。全然わからない。オイオイ。

ただ、時間は待ってくれず2科目め、3科目め、4科目め、どんどん進んでいく。

終了時間となり、一旦教室から出ると、しばらくして模範解答が掲示される。

科目別の試験は6割取れればクリアとなる。つまり8問まで間違えても大丈夫なわけだ。

で、自己採点結果3〜6問間違えということで、おそらく今日はなんとか凌いだ結果となった。

数字だけだと普通にクリアしているように見えるが、6問間違えたときなど、口の中がカラカラ。

これまでの努力が無駄になるわけじゃないですか。「この研修を楽しんで(笑顔)」とオリエンテーションで言われたけれど、や、ホントシンドイって。

 

10/3

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朝から「木材腐朽菌」「総合診断」の実習。

やはり現地で実際に見たり、触ったり、考えたりするのは本当に勉強になる。

先生方がその場で質問にも答えてくれて、とてもわかりやすい。これはつくば市まで来た甲斐があった。

と、思ったのも束の間、夕方から3科目「樹木の保護に関する制度」「大気汚染の診断と対策」「気象害の診断と対策」のテスト開始。

今日は20分で25問に解答する科目が2つある。かといって焦りは禁物。よく考えて回答する。

そして、テスト終了後に模範解答が貼り出される。

自己採点結果は、今日もなんとかクリア。

毎回ほぼギリギリって、精神的にホントキツいわ。

16科目中7科目クリア。残り9科目!

 

10/4

今日も朝からテスト。

3科目「腐朽病害の診断と対策」「後継樹種の育成と遺伝子保存」「総合診断」をやって、時間の関係で採点せずにそのまま実習地へ。

で、実習に行ったんだけど、なんと敬愛する土壌の藤井一至先生がいるではありませんか。

聞いてないよ〜、もうびっくり。 多くの人がサインもらったり写真撮ってたよ。当然、僕も。 これだけでこの研修の元とったわ。

しかも先生は今回研修前半組の今日しか来られないとのことで、本当ラッキーだった!

 

 

実習後、朝やったテストの採点を行う。今回は危なげなく3科目クリア。

これで10科目終わった。残り6科目と50種類の樹種判定テスト。

まだまだ気が抜けないが、研修に参加している皆さんと話す時間も少しずつ増えて来て、林業とは全く違う世界でとても多くの方が樹木に関わっているのだと改めて実感。

 

10/5

4日目終了

朝から3科目「土壌の診断」「樹木の移植法」「植栽基盤の調査・判定と土壌改良」のテスト。

「樹木の移植」の問題を見て、手が止まる。造園業に携わるか、しっかりweb講義を聞いていないと答えられない問題。

もちろん講義は聞いていたけれどさ。

苦しみながら回答し、テスト終了。これはみんな苦戦してた。

実習中もテストの結果が気になるがいつまでも引きずってはいられない。

実習内容は病気と虫害で、この分野は正直苦手。

虫はあまり好きではなくて、病気も興味は薄い。

なのでテンション下がり気味だけど、現場で見たことがある虫害や病気があると「コレ知ってる!」と少し元気が出る。

実習後、宿に戻りテストの自己採点。結果は大丈夫。これで16科目中13科目クリア。残すはあと1日!

 

10/6

研修最終日

朝から2科目「病害の診断と防除」「虫害の診断と防除」のテストをやり、そのまま現地実習へ。

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「樹木の外科診断」だ。これを午前中やって、午後から「樹木の識別講習」

100種類以上を2時間半で覚えるという頭がパンクするような講習だ。
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これが終わったらそのまますぐに樹木識別テスト(適性試験)が始まる。

もう17:00を回っているが、まだ集中力は切れていない。

これを終えると、そのまま午前中に実習した「幹の外科技術と機器による診断」のテストになる。

いよいよこれが本当に最後のテスト。いきなり1問目でつまずくが、まあなんとかやり終えた。

今日全てのテストが終了し、自己採点結果もクリア(樹木の識別試験の結果はこの時点では不明。識別テストは結局50問中10問間違えてました)。

多分全16科目クリアできたと思う。

ホント疲れたけど、最高に充実した1週間だった。 もうホントにクタクタだよ。

 

10/7

最終日

いよいよ最後、最終面接だ。著名な大学の先生方が面接官となる。

聞かれたことは、この研修の感想や樹木医としての目標など、その他色々聞かれるが、いたって普通のこと。

うまく答えられない問いかけもあったけれど、まあなんとかやり遂げた。

2023年の年明けから、樹木医になることを目指してここまできた。

感無量とはまさにこのこと。 この充実感、達成感はないね。

樹木に興味のある人、ぜひ樹木医を目指してください。かけがえのない経験が得られます。

これは保証できます。

人と樹木の良い関係を目指して、一緒に取り組みましょう。


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2023/11/15

モンベルが林業製品から撤退?

ここ最近、林業の講師として出向くと色々なところで「モンベルが林業製品から撤退すると聞いたのですが」と質問を受けることがあります。

僕はモンベルの林業製品について中の人と話す機会があるので、あらためて確認したのですが、そういうことはないそうです

撤退しないということです。

(注)公式回答ではありません。あくまで僕が個人的に確認したものです。

 

ただ、火のないところに煙は立たないわけで、どうしてこんなことになったのだろうと考えていたのですが、一つこういうことではないかと思いついたことがあるので書いてみます。

もちろん、これは僕の個人的な意見です。

 

チェンソーの防護パンツ、皆さん履いてますよね。

その防護材の規格が変わったのはご存じですか?

2019年に海外の規格が改正されました。(EN/ISO 11393-2)

切断抵抗性が、従来よりも少し厳しくなったのです。

結果的に防護材を少し厚くしないといけないかも、という感じだと聞いています。

それに伴い日本のJISも2022年に同様に変更されました。

ーーーーーーーー

【2023.11.15 追記】

上記で「防護材の規格が変わった」と書いたのは間違いです。大変申し訳ございません。

「安全規格が変わった」と表現するのが正しいです。

つまり新しい規格に適合すれば、防護材を変更する必要はないので、「防護材の規格が変わった」という書き方はズレていることになります。

このチェンソー防護パンツの規格変更について、日本国内で実施されている性能試験の記事を書きましたので、そちらを参照してみてください。

ーーーーーーーー

 

この変更に対してはチェンソー防護パンツを作っている日本の各メーカーも当然対応しないといけません。

ただ、コロナ禍やウクライナの戦争等で各社時間がかかっており、モンベルも対応しきれていないのでは?という噂話が膨らんで「林業製品から撤退するらしい ⁉︎」なんてことになったのではないかな、と。

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僕がモンベルの企画開発部の方に確認したところでは、海外の規格が変更された時点でその国際基準に沿う防護材に変更しているということでした。

ですので、皆さま安心して使ってください。

モンベルの新しいプロテクションライトロガーパンツ、いい感じだから、またレビューしますね。

 

そして、僕の知る限り、モンベルからはまだまだ新しい林業現場で使える新製品が出てきますので、楽しみにして待っててほしいな!

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チェンソー防護パンツの性能試験ってなに?

チェンソー防護パンツについて、「防護材の規格が変わった」という記事を書いたことがあるのですが、これは正確ではありませんでした。

防護材ではなく、安全規格が変わったということです。

この規格に適合していれば、防護材は変更する必要がないのです。

 

では、実際どのようなテストが行われているのか見てみましょう。

一般財団法人 カケンテストセンター「チェーンソー用脚部防護服に対する性能試験JIS T 8125-2」

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このようなテストを行い損傷の有無を判断していて、画像のように斜め45度で接触させるのはENやISOも同様のようです。

こうしたテストを経て、ユーザーの元に防護パンツが届いていると。

 

「古い防護パンツはダメですか?」という質問に対しては、切断試験や安全規格というよりも、単純に経年劣化が心配です。

やはり新しいパンツを履くようにするに越したことはないでしょう。

 

リンク先のカケンセンター、ぜひ覗いてみてください。

エルゴノミクステストなんて僕は全くの初耳でした。

この結果ってどこかで公表されてないのかな

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2023/11/14

空師の歴史

 

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これ葛飾北斎の書画なんですが、まあなんていうんでしょうか、木こりと呼んだら良いのか、空師と呼んだら良いのか。

ともかく江戸時代にこのように木に登って斧を振るう職人がいたということは間違いないのでしょう。

 

で、ですよ。

「どうして彼らは木に登って切っているのか」ということなんですよ。

そのまま伐り倒しても良さそうな現場に見えますが、何か理由があるんですよね。

この書画に描かれた職人はみな、枝分かれしたところに斧を振るっています。

つまり枝を切り落とそうとしている。

ということは、

① 枝だけ剪定しようとしている

② 伐倒するのに支障のある枝を切っている

いずれかでしょうか。

 

次に、樹木をよく見てみると着葉が見られません。

また最初の書画にある樹木の根元を見るとキノコのようなものがびっしりと生えています。

そう、まるでナラタケのような。

ナラタケは根株を犯す有名な木材腐朽菌ですし、切り株も描かれています。

 

以上から判断すると、これらの樹木は枯れてしまったため伐ることとなった。

しかし、そのまま伐り倒すことができなかったため、枝を落とし、コンパクトにしてから伐り倒すことにした。

ということなのかなと思うのですが、いかがでしょうか。

 

彼らはこの後、この樹木を造材して販売したのでしょうか。

薪として使うくらいならできそうです。

それともこの伐採だけ請け負って賃金をもらったのでしょうか。

 

想像は止むことがありませんね。

葛飾北斎もこの達者な職人たちを描きとめずにはいられなかったのでしょう。

みなさんはこの書画からどんな想像を膨らませますか。

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2023/08/23

奈良県吉野地域に伝わる杉皮採り

奈良県吉野地域は、伝統的な林業地です。

吉野では機械化・スマート化が進んでいるところもありますが、まだまだ伝統的な作業が残っています。その一つが杉皮採りです。

杉皮は寺社などの屋根材や、意匠の一つとして今も使われる素材です。

そして、今では杉は丸太としては価格が安くなり採算が合いにくいので、この杉皮を販売することで利益を出していく大事な商品になっています。

 

杉皮は節の跡があると使えません。

密植して、枝を太くせず、丁寧な枝打ちを繰り返すこの地域だからこそ可能になる商品なのです。

そんな杉皮採りの現場の様子を紹介します。

 

ーーーー

1. 7月の土用を過ぎたら、杉伐りが始まります。

もちろん杉皮はそれより前の5月6月でも剥くことができますが、成長が盛んな時期であり虫の害が発生しやすいので、土用を過ぎてから作業を開始するのがこの地域での慣習です

 

2.上方伐倒した杉に1間ごとに(余尺を見て)マーキングします

そこに回し鎌を入れ、皮を切断していきます

皮が厚いと鎌で切るのが本当に大変。

かといってチェンソーでやると丸太(材)に傷がついて材価が落ちてしまうので、このように鎌で入れるのです

もちろん、場合によってはノコギリやバッテリチェンソーを使うこともあります。

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3.皮剥き

まずは塩ビパイプの先端を尖らせたもので画像のように一本の筋を入れます。

もちろん、これはヨキのような刃物でもできます

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4.ヒノキの枝を加工したヘラで剥いていきます。

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地面に接してしまったところは剥けないので、それ以外をくるりと剥きます

 

5.丸めて運ぶ

一周、くるりとキレイに剥けると運ぶのも楽です

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6.運んだ皮は番台の上に互い違いに重ねていきます

ある程度このまま放置して、乾かすと同時に丸まっている「クセ」をとります。

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現場でやるのは、ここまで。

あとは業者が取りに来るか、木材市場に出荷したりします。

 

このような美しい皮の採れる立派なスギに育ててくれた先人たちに感謝です。

僕たちも次の世代に残していかなければ。

 

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2023/08/19

樹木医選抜試験 合格体験記

R5年度の樹木医選抜試験になんとか合格したので、その体験記を書いてみます。

ただし今は選抜試験に合格しただけで、これからまだ研修と試験、面接が残っているので樹木医になれた訳ではありません。

まだまだやるべきことはありますが、少しでも樹木医を目指す人の参考になればと思います。

 

勉強期間は約半年。

勉強時間は平日が30分から1時間ほど、休日は3〜4時間。

僕は林業歴は20年を超えるけれど、大学も文系で専門的な知識はほぼゼロ。

では、どのように勉強したのか、そのやり方や参考図書なども挙げて振り返ってみます。

(最新の情報は樹木医試験を実施している日本緑化センターのホームページを参照してください

 

ーーーーーーーーーーーー

2023 1/14(試験まで約半年)

「梶谷さん樹木医の勉強してます?」

「いや、全然してないけど(笑)」

「僕もうテキスト読んで、過去問3周して、今は関連図書読んでますよ」

「え…」(気絶)

実は、みえ森林・林業アカデミーで一緒に講師を務めている友人3名と樹木医を受ける約束をしたのが昨年10月

それから仲間たちは本当に勉強を開始していたのに対し、僕は何もしていなかった。

帰宅後、すぐに過去問を購入。(テキストは樹木の勉強しようと思って5年ほど前に購入していた)

もうやるしかない。

 

1/28

手に入れた古い過去問の半分ほど終えたところで、正答率が1割ほど。

そもそも設問の用語がわからない、その漢字すら読めないこともしばしば。。

なのですぐに過去問の答えを見て、その解説を理解するよう努力する。

それも全くわからないので用語を検索して、参考になりそうな本の該当箇所を読む。

1年分やるのに、とにかく時間がかかる

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2/8

過去問2周目に入る。

正答率はまだ4割ほどだが、一通り傾向がわかってきた。

よく出る問題というのはやはり存在しているので、問題を解きながら解説にある菌根や病原菌などを大きめの付箋に書き出していった。

過去問は解説が充実しているので、正解を覚えるのでななく、そこに書いてある解説を理解するよう努めた

 

2/20

3周めに入り正答率が5割に。

ここではまだ論述問題には手をつけていない。

ひたすら選択式を繰り返す。

 

3/23

仕事の都合で半月ほど何もできず。

過去問3周目を終え、どこが間違えるのかわかって来たので、そこを集中的に覚えるためにノートを作る。

具体的には菌、病気、傷がややこしいので、そこを中心に。

 

4/16(試験まで98日)

試験まで100日を切ったが、手元にある過去問の正答率は78割。

ノート化したところは正解するが、わかりにくいところはまだ取りこぼしてしまう。

高校生物の理解、花芽分化、虫害の暗記などがまだダメ。

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ノートはこのように二つ折りして、付箋に書き出していた覚えるべきところを問題と解答にまとめっていった。(森林インストラクター試験の時と同じやり方)

なるべくA4 1枚にその分野が収まるようにまとめて、集中して覚えられるようにした。

後からどんどん追記するので、最初は余白を多くしておくが、最終的にはごちゃごちゃに。 

でも、自分でまとめてるから、これでも全然頭に入る。

 

4/23

まだ直近の過去問が買えていない。

なのでテキストを走り読みしている。

結局、最後までテキストは読み込まず、過去問でわからないところを参照する程度に使った。

だって700ページもあるんだもの。

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4/28(試験まで約90日)

過去問7周目にして9割以上得点できるように。

あとはベンゼン環や微生物の大きさみたいな文系には何がなんだかわからない問題もあるので、こういうのは最初から手をつけていない。

どうしてもよくわからない問題が毎年2、3問あるように思うので、そういうのは諦める。

 

5/25(試験まで約60日)

GW明けから、直近4年分(コロナで1年試験がなかった)の過去問に着手。

7割は取れると思っていたが実際は45割とかなりショックな結果に。

これまで取り組んでいた過去問が10年以上前のものだったので、傾向が少し変わっていたように思う。

5月中にこの4年分を仕上げ、6月からは論述に取り組まないといけない。

 

6/1(試験まで約50日)

論述対策として過去問の分析から入る。

森林インストラクターの試験と違って論述の模範解答がないので、解答を自分で作らないといけない!

「剪定」「外来種」「ナラ枯れ、マツ枯れ」「都市化、温暖化」「街路樹」のように論述の過去問をまとめた。

問題文の中で、とにかく検索できるものは検索して、キーワードをまとめるように努める。

AIももちろん活用したが、専門的な解答は得られないので、その論理の組み立て方を参考にした。

MicrosoftのbingやGoogle bard、chatGPTを試したが、2023年の初夏の段階ではchatGPT(無料版)が一番うまくまとめていたように思う。

ちなみに、論述は画像を見て答える問題や樹木医として何ができるかを問う問題もあるので、検索やAIが役に立たない問題も多い。

 

6/10(試験まで約40日)

論述問題の整理も終了

論述問題も選択式と同様に2つ折りノートを作った。

論述問題は400字前後で書かせるのだが、400字の回答文を作ってそれを覚えるようなことはしなかった。

同じ問題はもう出ないわけで、キーワードを挙げてそれをきちんと使えるようにしたほうが良いと思うのだ。

なので、キーワードをノートにまとめて、それを論理的につなげられるようにするようにしていた。

覚えにくいところはスマホに入れて、隙間時間に見直すことができるようにもした。

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こう書くと順調に勉強しているように思うが、言っても日中は普通に仕事をしている文系出身50歳のおっさんである。

そりゃ勉強(理解と暗記)なんてやりたくないのよ。

できれば仕事が終わったらダラダラして翌日の英気を養いたいのだ。

 

でも、受験すると決めたのだから、やらないといけない。

そこで、本当に助かったのがポモドーロテクニック。

これはタイマーをかけて25分やって5分休憩するというもの。

たったそれだけ。

これが「勉強しないといけない」と考えると嫌なのだが、とりあえず1コマ25分だけやればいいと考えると気が楽になる。

大体、22時前後から1コマ勉強(過去問を解く、理解する、暗記する)するようにしていた。

もうギリギリまでスマホをダラダラと見続けて、とりあえず1コマ頑張ろうと。

でも、頑張れない時は、そのまま寝てました。

眠いのを我慢するより、寝た方が絶対良いです。絶対に。(45歳くらいまでは起きてられたのに、今はほんと無理)

 

ちなみにノートづくりなどは勉強の準備なので、それは別に苦ではないし、ポモドーロを使わずにやってました。

 

6/23(試験まで30日)

一ヶ月前からは早朝、仕事前に過去問(選択式)を解き(ポモドーロ1コマ)、夜に論述対策(1から2コマ)。

論述ばかりやっていたから選択式を久しぶりにやると正答率が78割になっていた。

今から新しいことを学ぶのではなく、今ある問題を確実にできるように。

 

7/13(10日前)

仕事中急に左足首に激しい痛みが。

どうやら板間でいつも同じ胡座をかいて勉強していたため、下になっていた足首に負担がかかった模様。

こんなことにも気づかないほど、切羽詰まって勉強していた(ポモドーロ1コマ、2コマだけど)。

激痛。もう胡座をかいて勉強もできない。

数日前から足首に痺れがありおかしいと思っていたが、まさか。

 

さらになるべく書いて勉強していたら、ペンを握る人差し指と中指が痛くなってしまった。

こちらはどうにもならない程ではないが、悪化しないよう気をつけたい

 

この頃は過去問1年分がポモドーロ1コマでできるようになっていて、捨てた問題以外全て正解できるようになっていた。

正解を覚えるのではなく、設問のどこがなぜ間違っているのかも解答できるようにしていた。

 

7/22(試験前日)

迷ったが当日の朝焦りたくないので、試験会場に前入りすることに。

会場の近くに宿をとり、試験会場の下見を済ませる。

前日は、最後の復習。

気持ちは焦るが、同じこと繰り返すしかないと言い聞かせる。

足の痛みはかなり良くなり、手の指はまだ痛いがなんとかなる。

人事を尽くして天命を待つ。

 

7/23(試験当日)

会場入りすると、とても人数が多い。

どうやらコロナ明けということもあり全国的に受験者が増えたらしい。

受験者数は500名弱、この中から90〜100名程度が合格する狭き門だ。

といってもこれは仕方ない。やるべきことをやるだけ。

 

選択式が終了。

30分前には解答を終えた。(90分35問)

過去問の傾向から外れるわからない問題が5.6問あった。

これを全て間違えて、あと1.2問間違えていたとしても7割以上は取れたと思う。

 

そして論述式も終了。

時間はもうギリギリだった。(90分で3問)

1問目がどう答えて良いか、まとめにくく時間がかかってしまった。

「公園のサクラを残すにあたり、住民にどのように説明するか樹木医の立場で3つ提示する」というような問題。

これに30分以上かかってしまった。

文字数は3問とも380字ほど埋めた。

 

ーーーーーーーー

<結論>

今回、なんとかギリギリ合格できたのは、最初にタイムスケジュールを確認したことが大きいと思います。

試験まであと何日あるか、いつまでに何をやらないといけないか。

これを常に意識していました。

だから、途中仕事が忙しかったり、ダラダラしたくて勉強できなくても、ある程度予定通り進んでいれば良しとしていました。

 

勉強法は、過去問をできるだけ集めて(僕は11年分手に入れた)、それをひたすら繰り返しました。

最終的に10回以上やっていたと思います。

過去問は解説が充実しているので、そこを理解するようにして、わからないところは検索とテキスト、参考図書を参照しました。

7月に入ってからは解説が頭に入ってきて、それが色々なところで繋がるようになり、「これはこういうことだったのか!」ということが何度もありました。

こうなると樹木医の勉強は本当に面白い。

林業だけやっていたのでは、到底辿り着けない世界でした。

 

まだ、樹木医になるには乗り越えなければならない試験があります。

研修合宿が始まるまでまだ時間があるので、また勉強を始めたいと思います。

 

<参考図書>

難しい専門書を読み込むイメージがあるかもしれませんが、僕が参考にしたのは本当に一般的なものです。

文系だったので専門書を読む力がないのは分かりきったこと。

なので、以下に挙げた基礎的なものを繰り返し読んで理解するよう努めました。

 

 

 

 

 

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2023/08/09

チェンソー目立て工具、miyanoバイスを使ってみた

インスタを中心に話題になっているチェンソーの目立て用バイスを使ってみました。

いまやインスタのアカウントを持っている林業関係者で知らない人はいないと思うのですが、まだ使ったことがない人は多いと思うので紹介します。

商品紹介ページはこちら

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一般的な目立てバイスというとこういうふうにガイドバーを固定するものが多いと思います。

これはこれで良いのですが、どうしてもカッターがブレやすくヤスリの力が僅かに逃げてしまいます。

 

それに対して、miyanoバイスはカッターの固定ができるところが最大の特徴です。

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プレートでがっちり挟みこむことによってカッターのブレをなくします。

ですので、パワーロスが少なくヤスリが曲がるほど力を入れなくても、しっかり刃を研ぐことができます。

 

<メリット>

・軽くコンパクトなサイズ感

・力が逃げない、カッターがブレない目立てができる

 

<デメリット>

・ソーチェンを外して研がないといけない

・切り株などに固定する場合、オレンジのハンドルが干渉したり、ソーチェンの仕舞いが悪いので、切り株を加工するなり多少の工夫と慣れが必要

・ハスクバーナの目立てガイドのようなソーチェン(ガイドバー)に装着するタイプのものが使えない。スチールの目立てガイドのような丸やすりに装着するタイプは大丈夫

 

<結論>

実際に現場で働く人ならではの、ありそうでなかった商品ではないでしょうか。

気になる人はショップへGO!

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2023/07/25

森林インストラクターになって思うこと

2018年に森林インストラクターに合格しました。

合格体験記も書きましたので、受験を検討している人は参考にしてみてください。(一次試験    二次試験

 

それから5年ほど経ちます。

森林インストラクターになって今どうなのか、を書いてみようと思います。

 

<良かったところ>

・生業としている林業の目線ではなく、森林の生態やそこに息づく昆虫、鳥類、獣、土壌動物などの知識を得られたことで、重層的な視点や新たな興味を持つことができた

小学校で子どもたちに森の話をしたり、森林を案内することができたこと

・苦しみながら必死に勉強して、一発で合格できたという自信を得た

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<悪かったところ>

・わかっていたことだけれど、この資格があるからと言って何か仕事が回ってくることはない

 

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とにかく良かったところは、イチから勉強して合格したという自信を得たことが何より大きい。

勉強なんて学生以来してこなかった訳で、そんな自分でも目標を定めてそれを達成できたという喜びは今でも忘れていません。

 

また、「悪かったところ」としましたが、やはり資格はただの資格。

活かすも殺すもその人次第。

小学校で活動したのも自分から営業に行きましたし、また別の学校について奈良県森林インストラクター会から募集があったときは自分から手を上げました。

森の案内も自分で企画して友人たちと実施しました。

ただ、これも儲かるかというと全く割に合いません。

 

そして、現在は森林組合の後輩たちがこの資格を取得して森の案内などを積極的に行なっているので、僕は全くノータッチです。

何か相談ごとがあれば乗るけれど、老兵は消え去るのみです。

 

結論。

どんなことにも言えるけれど、チャレンジは裏切らない。

やってみよう。

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2023/03/13

ロープスリーブ(ハウススリーブ)を自作するなら

ロープを使った高所伐採の講習会を行なっているのですが、そこで使うロープスリーブをせっせと作っています。

 

 

少数なら購入した方が良いと思うのですが、僕は大量に必要なので自作します。

材料を知りたいという人がいたので紹介すると、これは電線管。

サイズは22ミリです。

 

 

端末処理はフェラルというものです。
これも22ミリにします。

 

一本の長さにもよるけれど、一巻きで20本以上作れると思います。
普通こんなに使わないし、購入した方がいいと思いますが、作って見る人は自己責任でね!

 

楽天のリンクも貼っておきます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

三桂製作所|SANKEI MANUFACTURING SANKEI プラント(耐候/波形)用ケイフレックス KMV22
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楽天で購入

 


 

 

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牽引伐倒、掛かり木処理にプラロックを

プラロックという商品をご存知でしょうか。

奈良県吉野地域では、チルホールよりもよく使われている牽引具です。

プラロックの特徴はロープを使うことで、ワイヤーを使うチルホールよりも軽く扱いやすいのです。

往復で引くことができるチルに比べて、ラチェット式のプラロックはスピードは遅くなります。

とにかく軽量に特化した牽引具と言えるでしょう。

 

これまでたくさんの記事を書いてきたので、ちょっとここで紹介しますね。

・マーベル「プラロック」のメモ

ロープが固くて扱いにくいという人はこちらを。

この固いロープが伸びにくくて良いのですが、2000の方だと確かに扱いにくいですよね。

交換するなら強度のあるナイロンロープやクレモナロープが良いと思います。

僕たちは交換する時は林業資材屋さんで販売されている「特殊クレモナロープ」というものにしています

 

・プラロックの牽引ロープを簡単にフリーにする方法

ここで紹介したカトラリーでも良いし、そのあたりに落ちている枝でもなんでもはめ込めばOK

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カムを外してフリーにしたら、プラロックを立木などの支持物に取り付けたまま、両手でロープを引っ張ると。

これもチルホールほどフリーな状態とは言えないけれど、コツが掴めるとそれほど難しくはないかと。

 

プラロック1000は軽くて、牽引方向を変えるための滑車とセットで持っていても苦になりません。

仕事のお供にぜひ。

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