出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2015/07/05

「道具と技」企画、座談会終了!

以前、告知した道具と技の座談会企画がこの週末、無事開催終了しました。

最終的に選ばれたのは、熊本、広島、鳥取、静岡から就業年数1〜3年の4名。
あいにくの雨模様ということだったのですが、初日は里山で自己紹介がてらのんびりといろいろな話題を。
二日目は、吉野に移動し、木材市場の見学と吉野チェンソーアートスクールスタジアムでの技術交流という流れでした。Img_1747

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もちろん、初日の夜は奈良県を代表する林家さんや県の職員さんも交えて、それぞれの立場からいろいろな話を27時!までしてました。
まあ、最高の時間でしたね!

僕自身、いろいろな地域の林業や施業方法を知ることができて、大いに刺激を受けました。
やっぱり日本て広いねー
いかに自分自身、井の中の蛙かっていうのがよくわかった。

でね、二日目に吉野を案内してて思ったんです。
吉野っていう地域は、林業にとってやっぱり魅力的なところではないかと。
改めてね。

で、僕(と奈良の仲間たち)の案内で吉野ツアーみたいなものをやってみても面白いのかな、と。
吉野は300年生(もっとかな?)の人工林、大橋式作業道、吉野貯木(製材所、集成材工場、木材市場などで形成される)、それに割り箸の工場やそれこそ僕の関わるチェンソーアートスクールなんかが車で30分ほどで動き回れる範囲にあるわけで。

それを見てもらってどうというわけではないんだけど、普段現場で働くものにとっては何か刺激になるものがあるのでないかなー、と思うわけです。

でも、一泊二日じゃとても周りきれんなあ。
吉野もやっぱり奥が深い。

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2015/06/30

刈払機 vs 鎌

2010年公開の動画だけど、すっごいインパクトっす。
このサムネイルでわかる通り、鎌を振るっているおっちゃんのほうが早く刈り終えます。


これは何も植わってない平地での競争だけど、奈良県吉野みたいに急傾斜に密植しているところだと、鎌で仕事したほうが誤伐が少ないし、スピードも速かったりします。
これは実際になんども経験してます。

なんでも機械が速いというわけではないんですねー

あ、でもこの動画の鎌のおっちゃん、なんで裸なんだろう??
やっぱ気合入れるためかな。

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2015/06/24

乗るしかない、このビッグウェーブに

「世界的ですもんね、乗るしかない、このビッグウェーブに」
そう自伐林業です。


正直、いまの自伐型林業というのは、もうなにもかもが自伐型林業でOK!みたいな勢いがあります。
そう、「世界初のスマホはiPhone」みたいな「え〜っ⁉︎、でもそれでいいや」的なブームを超えた勢い。

ピンときた人も来てない人もこれを読みましょう。


 New自伐型林業とは、山林所有の有無、あるいは所有規模にこだわらずに、森林の経営や管理、施業を自ら(山林所有者や地域)が行う、自立・自営型の林業であり、限られた森林が所在する地域で暮らし、その森林を永続管理し、持続的に収入を得ていく林業です。

 本書では、各地のNew自伐型林業の実践者や町村による支援例を紹介しています。また、自らのレベルに合わせてコストを掛けないで材を搬出するための道具と技術を紹介しています。
全林協ホームページより引用)

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これまでの山林を所有している人が空いた時間に山に行って木を伐って出してくるという自伐のイメージはこの際、一旦頭から消したほうが良さそうです。
本書に出てくる実践者は決して山林を所有しているわけではありません。

ですから「自伐」という表現にとらわれずに、これまでチェンソーも持ったことがなかったけど、補助金や市町村の制度、研修会などを上手に活用して伐採搬出を行えるようになった人たちの現在進行形の物語として読むのがベストと思われます。


軽トラにいかにして丸太を積み込むかが本書の終わりに徹底的に書かれていますが、チェンソーアート用の丸太を似たような方法で積み込んでいた僕にとっては拍手喝采の内容でした。
(僕はアルミブリッジではなく木を利用してました)


国のバイオマス発電の推進もありますし、それとは関係なく、このような間伐と材の利用が進むことは山に生き、働くものにとって非常に嬉しいことです。
切り捨て間伐ほど悲しいことはないですからね。


大事なことなので、もう一度言います。
「世界的ですもんね、乗るしかない、このビッグウェーブに」


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2015/06/22

欧州型森林管理者研修3日目 スイスフォレスター研修

さて、本日は3年前に皆伐した現場でロルフの研修が始まります。

にしても今日は一段と県や森林組合の職員さんが多いです!
これはとってもいいことですねー
Img_1511

それでは今日もざっと研修内容を書き起こしていきます!

  • 我々の頭の中には様々な問題が蓄積されます。
    そのため世界中に同様の問題があると思ってしまいます。
    たとえば、笹が繁茂すると天然更新は難しいと思いがち。
    でもどうでしょう。もちろんこの地域の樹種について詳しくないけれど、この現場を見れば天然更新は可能という証明になりませんか。
  • 天然更新の条件、それは母樹があること。
    この現場は母樹、種のクオリティから見ればまだまだだけど、皆伐から3年でこのようになると。
  • 伐った木を引きずって表土を削るだけで発芽のトリガーになることがある。
    つまり樹種のことをよく知ってないと天然更新は難しい。
    光が必要か、湿度はどうか、養分はどうかなど。
  • 発芽後、ライバルたちとの競争はどうなのか。
    成長の早い木がある、中くらいのもある、この2つはいつかバッティングする。成長の早い木はプレッシャーをかけてくるだろう。
    どの木とどの木がうまくいって、またうまくいかないかを知ることが私の仕事
  • 若木のときに成長が早い樹木は寿命が短いことが多い。
    陰樹は一緒に育つことが可能。成長の早い木が寿命を終えたら、側の陰樹が成長をはじめます。
  • 樹木の性質を知っているといろんな樹種をまぜた森作りが可能になります
  • こういう場では光の調節が大切。
    皆伐すると「自由空間」という場になる。直射日光が当たり、1日の温度差、湿度差が大きい場所。それは木にとってはあまりふさわしくない。
    そういう条件でも平気なのはパイオニアプランツといいます。
    森の中は1日の温度差が少ない。そういうところは木が好きな所。
    森の中は安定した湿度を保つけど、自由空間は変化が激しい。
  • 大規模な皆伐は木が好まない条件になるので、大規模皆伐は木のためには避けたほうがいい

 

  • この山の中にお金になる木があるのか、手をかける価値があるのか。
    現場の周りにお金になる木がないなら、ここにもないだろう。
  • パイオニアプランツは種が軽いことが多い。なので長距離飛んでくる。
    半陰樹は種があまり飛ばない。陰樹は種が重く落ちるだけ。
    ただし、鳥や動物が運ぶことがある。
    それでも大量には運ばないから陰樹はあまり広がらない。
  • コナラの母樹がないのにここに育てることは不可能
    天然更新は忍耐が必要。
    伐採した後、すぐに天然更新が起こるとは限らない。
    5年間我慢することができるのか。できないなら投資が必要。
    忍耐して待つというのはそれほどお金はかからない。
    間違えた手入れをするとお金がかかります。
    植林はお金がかかります。単種類植えることが多いので、災害、病気や獣害に弱いといえます。
  • 適地適木がいいけれど、合わない樹種を植えてしまうことがある。
    植林には経済的な問題がある。天然更新は経済的に問題がない。
    種は様々な難関を乗り越え、そこに適したものが成長する。
  • 光がよく当たるところのナラ系は成長の早い木に覆われてしまった。
    光の多くないところではナラが生えている。これを大きくするにはどうしたらいいのだろうか。発芽したナラの全てが必要なわけではない(育成木になるわけではない)。
    我々はどうするか。
    なにかマーキングする。獣害を避けるために保護する。
    そのマーキングした木に集中投資するため。
  • 若い森というのは素晴らしい。
    将来の大きな可能性を秘めている。理想の森に誘導することができる。
    私の一番好きな仕事。
    自分の知識、経験で森に影響を与えることができるから。
    自然の成長と違って、もう少し違う樹種をミックスしたい。
    自然な木は良い木があるとは限らない。高く売れる木も育てたい。
    自然な木は成功するかはわからないから手入れのコストは大きくなる。
    若い森であればあるほど、理想に近づけやすく手入れのコストは減ることになる。
  • 若い木というのは大きな可能性を持っている。
    例えば、広葉樹と針葉樹の天然更新があったら自分の意思で望む姿の森に誘導できる。
  • できるだけ少ない投資で目的を達成したい。
    必要ない木を全て切るわけではない。
    全ての作業をコスト意識を待って作業する
  • このコナラを大きくしたい。何をすべきか。
    約1mの範囲で周りのライバルを取り除く。
    なにもしなければこのコナラは大きくなれない。
    何をどうすべきかはここをよく知っている者が判断する。
    知らなければ手入れができないわけではない。
    最低限のことをして数年後にまた見にくる。
    弱めの手入れをしてそれを繰り返す。
    経験をつんでくると、この樹種になにが必要がわかってくる。
    頻繁にやるのはコストがかかるけど、コストのリターンを見極めるようにする。
    経済的な理由だけで周りを開けるのではない。他の木を全て伐ってはいけない。
    自由空間になってしまうから。
    コストを落としながらコナラの成長が最大になるようなポイントを探すことになる。
  • この空間で一種だけを育てるのは間違い。いろんな樹種を育てる。
    エコロジーだけではないエコノミーからも大切。
    多様性があればマーケットが変わっても対応できる。
    樹種によって根っこが変わってくる。それが多様化する。その土地の潜在能力を引き出せる。
    いろんな木の葉が地表におちる。これらは腐葉土になる速度が違う。
    そこにいろんなバクテリア、昆虫が住むことができる。
    場にいろんな生物が増えるとそれが育成木の成長を促すことになる。
  • 周りがクオリティの高い木がない単調な森だと、ここもそうなる可能性がある。
    その場合は植林もありえますが、森の力を過小評価しているかもしれない。
    実験をしてみて下さい。
    5年の忍耐をしてください。10年待ってダメなら植林しかないでしょう。
    2年で諦めて植林しないように。
    周りの森は1年でできたわけではない。
  • 林業、森作りは100年単位だ。最初の数年は問題ではない。
    植林は大きなリスクがある。労働、苗木の費用。
    このコストは回収できるのか。
    もし植林するならコストを抑えるためには最低限の本数で。
    補助金?知らん(笑)
  • 植林するときはまず最低限に、次に丈夫で活力のある苗にする。
    スイスでは苗を買うときどこから来た苗か明確になっている。
    種を採った森がどうであったか。どの木(母樹)で苗を作るかは州の監督下に置かれている。
    標高の違うところを混ぜてはいけない。
    高い所の苗は高い所に植えて、低い所は低い所に植えるようにする。
    大まかにいって種を採った所からプラマイ100mしか植えてはいけない。(日本では100m以下のほうがいいかも)
    理由は低地の苗を高地に植えると寒さに弱い。
    逆もダメ。ライバルに負けるから。高地はライバルが少ない。
    遺伝子の情報は変えられない。
    手入れを間違えるとコストがかさむ。
    植林するなら健康で活力のある苗であること。
    母樹のクオリティが高いこと
    最低限の本数にすること
  • まず、スギヒノキの天然更新もあるわけです。
    5年待ってダメなら植林。
    我々が忘れていることがあります。
    表土はシードバンクになっている。長い間待っている種もある。
    我々は森をしっかり見極めることが大事。
    たとえば低地のヨーロッパトウヒを伐る。それで死んでしまう。おしまい。枝を地面に刺してもなにも起きない。
    高地でトウヒを切ります。萌芽更新します。枝が地面に触れる。挿木になります。
    同じトウヒでも性格が変わってきます。森の可能性は我々の知識を超えているではないか。知らないことは存在しないのではない。知識をこえた現実もあるのではないか。
  • 森と町の対立と言われるがどうしたら解決するか。
    町の人たちが森に来ることは少ない。
    入ってくるにしても森で楽しむ、利用する形です。
    森の仕事に対する理解は少ないと言えます。
    我々の森では道を守るための保安林があります。
    このプロジェクトには町の人の協力が必要です。
    保安林とエコロジーの森には補助金が必要で市民の理解が必要です。
    スイスでは市民への啓発活動が盛んです。保安林は住民のためだとアピールしないといけない。
    炭素の固定や生物多様性のアピール、森はバイオマスという資源を提供してくれると啓発しなければならない。
  • この仕事はどこでどんなことをするのか。
    かつては森の中に市民を招いて色々しました。でもいつも同じ人しか来ませんでした。準備が大変なのに。。
    つまり森の内容を知っている人しかこないのだ。では知らない人にどう啓発したらよいか。
    つまり森の中だけで活動していてはダメ。
    大勢いる所に我々から出ていかないといけない。
    就職説明会のようなイベントで森の仕事を紹介します。いろんな年齢層にアピールしたい。
    村や町でいろんなイベントがあるとアピールするようにしています。
    一番大きなものはチューリッヒの中央駅のホールでやりました。
    そこで木のタワーを作りました。ホールの中に森も作りました。テーマ(恒続林、保安林など)ごとにコンテナを置いて、そこに森を作りました。
    林業機械も持ち込みました。準備も大変でした。
    三日間で10万人の参加者がありました。(スイスの人口は800万人ほど)
    マスコミも来ました。
    都市住民の先入観や誤解はなくなりました。山の仕事を知ってもらうことができました。
    3日で一千万ほどかかりました。でもその価値はあった。
    いろいろな所から出資してもらい開催できた。
    つまり山で良いことをしているだけではダメだ。我々から出ていくことが大事!
  • ここは市民が利用する道だ。(住民のハイキングロードになっている)
    これはチャンス!やっていることを看板を出して知らせることができるからだ。
    住民が接する所だからと言って森作りに特別なやり方ない。
    というのは住民のために特別なやり方をするとそれが普通だと思ってしまう。
    いつものやり方をするのが啓発活動になる。
    我々がやるべきは住民に迎合したやり方ではなく、一般的なやり方を見てもらうこと。
    逆に我々が得られるチャンスは普段見られないものを見てもらえること。
    気持ちのよい森を見てもらえる。
    まだまだ森作りは誤解されてるところがある。それを解くいい機会になる。
    ここでどんなことをやっているかと解説するとよい。町と山との結びつきが深まるだろう。
    補助金を山に投入するよりも、市民がここの木を使うほうが大事だ。
    住民が山に理解を示すだけではなくて、ここの木で家を建てたいと思うことが大事なのだ。
  • 都市に近いところで林業すると市民活動とバッティングすることがある。
    なるべく早く情報をだすこと。いつなにをするのか。看板で知らせる。新聞の地域欄で知らせる。会見を開く。
  • 道路建設は目的が何であれコストがかかる。コストが回収できるのか。道は生産に寄与しないことを忘れないこと。(そこに木が植えられないから)
    例えば、この道(ハイキングロード)を林業に使うには通行止めしないといけない。市民ために迂回路を作る必要があるだろう。
    そして、通行止めの時間を短くすべき。収穫の計画を効率よくしたり、機械を入れてもいいかしれない。年間を通してみたら、ここを通る人が少ない時があるかもしれない、その時に作業するようにしてもいいかも。
    メインストリートを通行止めにする時は交通量の多い時を避ける。
    いろんな条件があるのでその場でよく考える。
  • スイスでの広葉樹主体の都市林業について
    まず、スイスの広葉樹林は日本と比較できない。
    スイス人は長い間広葉樹を利用する森作りをしてきた。つまり、林業という意味で生産性の高いものになっている。
    ここ(奈良)ではこれからそういう森に移行させることが大事。
    短時間で広葉樹で林業しようとするなら、もっともよい表土のあるところで始めるべき。斜面の下側、谷筋で。
    地力の高いところでは、素性の良い高く売れる広葉樹が成長する。
    ただし尾根筋でも広葉樹施業はできないことはないが成長はゆっくりです。
    成長力のあるところで成功してから、難しいところでやるべきだ。最初から難しいところでやって諦めてしまうことが多い。
    成長力という条件を見極めてやりやすいところでやることが大事。
    針葉樹の森を広葉樹林に変えるのは時間がかかりました。すでに広葉樹があるとことろで始めた方がコストがかからなくてよい。
    具体的には、育成木施業をしていくこと。
  • 将来木施業はドイツの表現。スイスの育成木施業はより細かく見ていく感じ。
  • 育成木の復習
    育成木とは、いい木を見つけることから始めます。
    その成長を妨げているライバルを切るという考え方。
    育成木はたくさん決めないこと。
    作業道のそばは傷つけやすいから選ばない。
    林縁部でも選ばない。隣の山からのプレッシャーが来るから。
    安定している木、活力のある、材としてのクオリティの高い木。
  • 良さそうな木があったら下から評価していきます。
    根張り、傷や腐れがないかどうか、幹はどうか、まっすぐかどうか、一番下の枝はどうか、樹冠が大きく成長しているかどうか
  • 育成木が決まったら最大のライバルを探します。それは山側で探します。平地では南側で探します。
    ライバルとは育成木の樹冠の成長を妨げている山側の木である。すでに重なっている。風が吹いてぶつかる、光を奪う、そういったもの。
  • 少し離れているライバルについて迷う時、次回の手入れがいつになるかが大事。8年後なら伐らない、12年後なら伐る必要があるだろう。
    現時点で必要で最低限の仕事をすることが大事。
    育成木のすぐ横にある劣勢木については意見の分かれることもある。
    大事なのはやった結果を数年後に確認すること。
    つまりフォレスターの仕事というのはキャリアが終わるまでずっと続くのである。
  • 谷側の木はサポーターであることが多い。谷側にライバルがあることは稀である。
  • 育成木に邪魔している木を伐って合うなら搬出、ダメなら切り捨て。トントンでも出す。
  • 育成木になる木は将来お金にする木。
    暴れ木がお金にならないなら伐る。ただし、土地の安定性に寄与しているなら育成木ではなくても伐らない選択もあるだろう。
    優先順位の一番は安定性だ。収穫までしっかり立ってているのが一番。
    暴れ木がしっかりしているなら育成木になることもあるだろう。
  • 広葉樹の森では育成木は樹種の選択から始まる。優先順位はやはり安定性、次に経済性。
  • 育成木を将来どちらかを切らなけれならないというのは絶対にやってはいけないこと。育成木同士が将来ライバルになるのはダメである。
    育成木は収穫する時まで、お互いライバルにならない距離にしなければならない。最低10mは必要だろう(10mごとに選ばなければならないわけではない)
    そうすると育成木同士の間に違う木が来るだろう。いつかその木をライバルとして切ることになるだろう。
    つまり育成木の間にいろいろな木があると伐ることによって光のコントロールができる。

  • ネガティヴな間伐(劣勢木を切る)と、ポジティブな間伐(残したい木のための間伐)がある。
    どちらが正解かではない。その森をどのようにしたいかで施業方法が決まる。

とここまでが、午前中現場での研修でした。

午後からは事務所に移動して、今回の研修をふりかえります。

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  • いろんな意見が出て面白かったです。
    印象に残ったのは、幾つかのチームで似たようなテーマが出てきた「いい木をどのように使ってもらうのか」ということ
    木に関わる人たちでネットワークを作ってください。木に関わるということはある意味、同じ利害関係があるということです。
    日本の木を消費してもらうキャンペーンは東京や県の協力で全国的にやるべきです。
    スイスではホルツ21という大キャンペーンをやってます。影響は大きく法律もそれで変わってきました。
    木を建築で使う時に木は燃えやすいという誤解があった。実際に研究してみると鉄骨よりも強く消防法がかわった。
    木造で6階建まで作れることになった。
    階段が煙突になるがそれを注意すれば作れる
  • 若い人に興味を待ってもらうには?
    スポーツは厳しくないのか?厳しくても興味持つでしょ。
    スポーツは目標を設定して何年もトレーニングする
    林業は目標目的を設定できてないのではないか。
    スポーツはトレーニングのために社会が提供している。林業でそれがないのならやればいい。安全性ならそれを提供する。学ぶためのインフラを提供する。 全てができるわけではないが、教育を受けたらできるようになるというのを林業は提供できてないのではないか。
    そもそも、林業作業員教育をきちんとすれば誇りを持てるようになる。
    スイスでは森林作業員の教育をらあけたら他分野でも重宝される。しっかりした訓練したから。泥だらけでも嫌がらずに仕事をする。
    いろいろなことを注意深くしているので、様々な問題を解決できる。機械も使えば、道も作るから、他分野ても活躍できる人材になる。
    教育を受けるとそうなる。
    それだけ若者にとって求められる職業だ。若い者がこないのは教育がないからではないか。
  • コストカット
    やってもらいたいのは目標を設定すること。
    自然がしてくれるなら人間は余計なことをしないこと。最低限だけやる。
    コストカットだけではなくて利益も考えなければならない。
    クオリティの高い木を作っても売れないといいますが、皆さんはどこに私が売ってると思いますか?
    製材所にも売ってますよ。すごく高い木は楽器職人、突き板業者、または芸術的な腕を持つ職人。材のほとんどがスイス外にでます。
    もっとも高い突き板はアラブにいきます。
    高い木は銀行とかお金のあるところの家具などに使われます。
    そして、モミの最高は日本に行きます。ヘギや経木、卒塔婆に使われる。
    スイスのモミは脂が少ないため早く腐る。それがいいようだ。
  • 欲しいところに供給するのがクオリティの高い木を高く売る秘訣。
    モミは土場渡しで立米2万円くらい。 (最低50cm末口、長さは2、4、5m、120年生以上、シンは非常に密です。200年250年ということもあります。樹齢よりも直径が大事)
    一体日本の港で立米いくらになっているのか、とんでもないはずだ。
    例えば、皆さんが同じクオリティのモミをもっと安く作れたら、それを売ればいいのではないか。スイスの仲間たちには悪いけどね(笑)
  • どうやってクオリティの高い木を求めている人を見つけるのか。
    スイスには専門雑誌があるし、仲間たちと話す中で出てくる。ただ、これは難しい。自分のアイディアを人にとられることもある。
    でも、一人のフォレスターで供給出来るのは限られるが、仲間のフォレスターと協力して高いクオリティの材を安定供給出来ることもある。
  • 消費者は向こうから来るわけではない。自分から出て行かないとダメ。
    どこかにはいるのだ。それを探し出す努力をすること。
  • もう決まった規格の木を生産するのではなく特注品に応じるのも手だ。
    高く売るコツの一つはジャストインタイム。
    これに対応できるように。いろんな材をいつでも出せるようにしておくと、新しいビジネスが始まるだろう。無理な要求にも答えてくれると、ちょっと高くても相手は受け入れてくれるようになる。
  • 獣害について
    ハンターが頭数制限をスイスではしている。鹿肉は美味しい。みんなも食べて。スイス人はその季節をまっている。そうなれば頭数制限は可能では
    ビーフの倍の価格でも食べたい。
    ですからレストランのシェフと組んで仕事してください。

 

  • 最後に、最終的に皆さんが生活できることが重要で、それを達成するのが近自然的な林業です。
    分析は森だけでするのではない。森を作る皆さん自身も分析してください。
    昔はどうだっのか、どんな強みがあったか、それがどう変わったのか、これからどうなるのか。
    皆さんの会社は、何もしなかったらなくなってしまうだろう。ゴメンナサイ
    皆さん、成功したいですよね。
    木材市場はどうなるのか、世界はどうなるのか。日本だけ考えてはダメです。
    皆さんは世界の木材消費がどうなるかそういう指標を見たことありますか?
    すでに不足している地域があります。そういうところに供給しているところがあります。それと組めば売ることに懸念は生じない。
    新しいラベリングを作るとか。木を使う人にアピールできないとダメです。
  • 皆さんの強みはなんなのか。それを発揮できる「隙間」ニッヒがあるのか。
    同時に弱みを考えて下さい。どうしたらそれを少なくできるのか。問題にならないようにできるのか。
    例えば、クオリティの高い木が少ない。普通レベルが多い。林縁部ではクオリティの低い木が多い。
    これは変えられないので、その弱みをどうしたらダメージにならないようにするのか。
    コストをかけずに商品にする。クオリティの低い木は燃料用のチップとして売っている。クオリティの低い材はチップで売る。
    でも、問題があった。チップにしても欲しい人がいないとダメ。
    なので自分の地域の暖房をチップボイラーにした。
    一年間あたり1500立米のチップを使います。いまはもっと作ります。チップはランニングコストが低いです。クオリティの低い木も売れるし、使う方もいい。チップボイラーはなぜ。
    できるだけコストをかけないでやるため。
    葉っぱも付いたまま全部チッパーにかけるだけだから。なにかやるとそれがコストになる。
    コストは(チップ用の木を)山にする費用。
    素材丸太を動かすついでにチップ用の材も集める。できるたけコストをかけない。買った人がチッパーを持ってきてチップにする。山積みの材を売っている。 100から1000立米位の山。ロルフのところは小さい山が多い。
    ロルフのサイロが30立米はいる。持ってくるのは14立米。毎冬170立米くらい必要。ボイラーは乾燥が不要。生でいい。それだけ安くなる。
    昔は全幹集材だったけど、いまは全木集材。樹冠部をチップにする

  • 皆さんに宿題です。
    担当するところでの強みはなにか、弱みは何か。それをどうすればいいのか。考えて下さい。
    私は日本のことをよくわかりません。アイディアは出せるけど、正解は出せません。ですので、これが皆さんへの宿題です。

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というわけで一応全ての研修が終了しました。
明日はシンポジウムとなっており、僕は欠席です。。

スイスフォレスターの育成木施行は、吉野林業の永代木施行とほとんど同じではないか。
フォレスターは山守りと同じではないかという意見も現場では聞かれました。

だからと言ってスイスフォレスターから学ぶものがないのかというとそうではないと思います。
感じたものは参加者それぞれ異なるでしょう。

僕には十分に未来を感じることのできる研修でした。
いまなにができるのか、どうすればいいのか。
とりあえずロルフからの宿題を胸に、また山へ登りましょう!

ロルフさん他、この研修に関わった多くの関係者のみなさん、ありがとうございました〜

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2015/06/21

今月のチェンソーアートスクール

今日は月に一度のチェンソーアートスクール。
講師は福本校長。

お題は
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おー、なかなか面白い!
素材生産で忙しい中、こういうのをパパッと作ってしまうんだから、福本校長は本当にすごいw(゚o゚)w

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んで、懸念していたリングを切ってしまうという事態もなく、みなさん無事作品を作り終えました〜
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来月のスクールは、意外な人の意外なモチーフです!
乞うご期待!

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2015/06/20

欧州型森林管理者研修2日目 スイスフォレスター研修

二日目も貴重な話が聞けましたよー

あと、個人的に気になっていた人と出会うことができ、それもとっても大きな出来事でした。
奈良県東南部の樹上ワーカーに召集かけないと!

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今日は昨日と違って広葉樹主体の森でのワークショップです。


  • この現場での到達目標の設定が大事
    シイタケの原木を取るのか
    良材生産か
    道を守る保安林か
    目標がないと手段を選べない
  • 設定したら、実現可能かどうかを考えないといけない
    そのためにこの森の評価をしなければならない
    「お前(この森)は誰か」
    (現在の評価)
    非常に密になってる
    曲がった木が多い
    細い木が多い
    若い森、つまりやれることが多い
    針広混交林
    安定性の良い、材として価値の高い木はなさそう
    南向きの急峻な地形
    下草はあまり生えていない
    多層である
    下に道路があるので、これを守るというのは絶対
    ここは林業をやるためだけの森ではなく、道を守る森でもある
    なので、ここでは安定した木が最優先される
  • (過去はどうだったか)
    道がないとしたら、どうやってこの森が形成されたのか
    皆伐があっただろう
    針葉樹を植林しただろう
    広葉樹は天然更新で入ってきた
    下草刈りは長期間しなかったようだ
    樹齢20~25年
    成長の遅い条件のようだ、どうやって成長が悪いと判定したのか
    勾配がきついほど、養分が流れてしまう
    南向き斜面は夏の気温が高い
    シダが繁茂している、こういう土地は弱酸性で地力がない
  • フォレスターにとって大事なのは自然に発生したインジケーター、指標植物から土地の状態を判定すること
    指標植物は自分の担当地域に50種類くらいあって、これをマスターしている
    または土地の締まり具合でも指標植物が変わってくる
  • 現状、過去を見たら、次に未来、何もしなかったらどうなるかを考える。20年後にどうなるか
    広葉樹が光を求め(このまま)斜めに伸びていくだろう
    松が成長するためには光が足りない
    針葉樹は広葉樹に覆われるだろう
    この斜面の安定度、材のクオリティが落ちるだろう
    成長力が多くの木に分配されてしまう
  • ここから到達目標を考える
    所有者はここで林業をやりたいといっている
    林業ができる森の潜在能力があるのか
    作業員の技量はどうか
    それがうまくいかないと予想できるなら、この森に手を出すべきではない
  • では、何をすべきか
    ここで育成木施行をすると大変なコストがかかる
    できるだけコストをかけずに、安定させて材のクオリティを上げていくのが我々の目標
    エコロジーに取り組むような場合、広報活動が伴わないと自己満足になる
  • ここでやってはいけないこと
    小さな木を切っていくと凄いコストがかかる
    ここでは育成木は20m以上空ける
    開ければ空けるほど、コストが抑えられる
    育成木といのはまず安定性、ここでは材のクオリティを期待できない
    昨日のやり方よりももっと光を林内に入れる
    ここでは20年後に施行するつもりで強度な施行を行う
    単層林では強度が強いのはダメだけど、複層林では大丈夫
    単層林ではドミノ効果(風や積雪で立木が倒れてしまうこと)が発生する可能性があるけど、複層林では大丈夫
    強度のある施行というのは育成木に対して行うのであって、育成木の間隔が広いから森全体のコストは高まらない
  • 近自然の森作りはいつも同じではなく、相手(現場)によって変えなくてはならない
    これは大変だけど、面白い
    そして検証を忘れない
    施行によってどうなったのか、自分の思い通りになったのか
  • コストと効果、ビジネスということを忘れないこと
    パーフェクトな施行はコストになる、勤勉がいつも良いわけではない
  • この森のターゲットを環境保全にした場合
    環境、エコというのは漠然としている
    普通は何かの動植物を対象にした森作りになる
    その対象によって森作りは変わってくる
    いかにそれを実現するのか
    昔は保護団体とフォレスターは天敵関係にあった
    これではダメだと付き合うようになって、保護団体も実はあまりよくわかってないとわかった
    対等に話をするなら、相手よりも知識があると都合が良い
  • 風倒木が出た時、林業関係者にどうやったら仕事を出せるかも考える
    まず、植物のことを学んだ
    そしてチョウチョについて深く学びいまでは権威となった
    自分の地域では研究者にも負けない
    いまは保護団体や研究者と友人になった
    自然保護プロジェクトを自分の地域に引っ張ってきている
    年間2000万円くらい動いてる
  • もともと森作り、林業から始めてフォレスターになったけど、保護のプロジェクトでも林業からの視点がかかせないと感じている
    いまスイスで何をやっているかというと、保護地区でクオリティが高い材を生産している
    私有林でそれをやるのは簡単ではない
    山主からは抵抗がきます。持ち主の承諾なくはできません。
    まず、公有林の中で小さなプロジェクトを走らせて、山主が見に来れる場所をつくった(サンプル)
    林業に適した場所ではなく、林業ではうまくいかないようなところで環境保全活動をする
    環境保全団体からお金が出るし材も売れます
    あなたに負担はありませんよと説得する
  • 保護団体は契約を結びたがるけど、ロルフは信頼されているので契約なしにプロジェクトを走らせている
    材価が落ちている時は環境保全事業でなんとか食いつなぐことができる
    説得しなければならないのは所有者だけではなく、作業員も説得しなければならない
    「山仕事がないなら、保全作業をしてくれないか」(たとえば希少種を守る作業、富栄養化を避けるために落ちている枝の片付け、外来種駆除、草刈りなど)
  • 作業道について
    林業をやる場所に作る時、収穫しない場所に道は作らない。収穫するところに道を作る
    収穫する森に短い距離でどうやったら効率よく入れられるか考える
    道に木は植えられないから、道が長いほど、森の生産性が落ちる
    出来るだけ効率よく、出来るだけ短い道を作りたい
    道は所有者の境界は関係ない。つまり所有者を無視して全体から考えている
    全体を分割して考える。いまある道、尾根、川で分ける
    そのひとつずつでまず勾配を見る
    最終的には林業機械が入れる道をする
    勾配の見方は三段階、緩やか、中くらい、急(岩があるなども)
    急峻地は架線集材になる。スイスではタワーヤーダを使うのが一般的。
  • 次にどこに林道をつけるのか、ラインをひく
    総延長は出来るだけ短く
  • 基本林道、42トントラックが通れる道、最大斜度は12%(7度くらい)。砂利などで舗装する
    次の規格が、大型機械が入れる舗装された道
    3番目が大型が入れる舗装されてない道
    4番目が機械は入っていかない道
  • 基本林道は高い投資になる
    なので、必要最低限の道にするというのはとても大事
  • 道の費用は、連邦は保安林にはお金を出してくれる。それ以外は一切出してくれない。
    いまは2/3を州、残りを所有者が負担
    道を作る時には所有者の投票できめる
    道に投資するなら、長持ちする道しないとダメ
  • 林道で一番注意が必要なのは水
    雨ができるだけ短い道で逃げるように設計する必要ある
    表面をどうするか
    ひとつは道を谷側に傾ける
    この長所は山側に水路が入らないこと、安くできる
    短所は水が流れる量が多い。凍結すると滑りやすくなる
    二つ目は山形、カマボコ型にする。つまり水は両側に流れる
    山側に排水路が必要になる。山側の排水路は一定距離で水を逃す必要がある
    これは勾配のきついところでは使えない
    きつい場合は表面を舗装するか、水路をつけると良い
    勾配がきついほど水路がたくさん必要
    止水エースはダメ。土砂で埋まるのが早い
  • どんな道も作っておしまいではない。メンテナンスが必要。舗装しないならなおさら
    水路を正しく設計すれば、自己浄化能力のある道になる
    スイスでは日々のメンテナンスには補助はない
    天災で壊れた場合は出る
    所有者による組合があり、そこに資金をプールしている
    なにかあったらその資金を使う
    年会費で集めている。州も負担する
    ロルフの管理する62kmの維持管理費として1500万ほど円プールしている
    この組合が維持管理も担当している
  • 道の作設は州が全体のプランを見て設計コンサルが入って施工会社が作る
    この3つが全ての責任を持つ
    でも、このシステムではコストがかかりすぎると感じている
    設計コンサルはいらない。施工会社が直接すればいい
    普通の林道に複雑な計算はいらないので、設計コンサルはいらないのではないか大事なのは良い設計図ではなく、現場で柔軟な対応のできる技術者だからだ
  • 所有者は伐りたい、フォレスターはまだだという状況の時
    一番大事なのは所有者のことを良く知っていること
    もし所有者と違う意見を言うと引いてしまうから、相手によってやり方は変わってくる
    ある人は本人ではなく家族を説得する
    別の人はビジネスの話をする
    その人の仕事、奥さんや子供の名前を知らないのはダメ、その人の人生をしっかり把握していないとダメ
    直接本人にそれはダメだとは言わない
    まず、なんでその木を伐って売りたいのか聞く
    誰かに言われたかもしれない
    天然更新すると思ってるかもしれない
    お金が必要なのかもしれない
    つまり所有者がなぜ伐りたいかを知らないとうまく説得できない
    もし、誰かに言われたのだったら、自分は木の成長などの専門知識からまだ伐る必要のないことを説明できる
    それでも今伐りたいと言った場合は、森の中で今後の材価の値上がりが期待できない別の木の伐採を提案する
    自分のモチベーションは森の価値を高めること。所有者のモチベーションも高めながら自分も満足する仕事をする
    二者択一ではなく、両者が納得いくように提案していく
    この木を伐ったらギャップができて若木が成長すると思ってるかもしれない
    本当にそうなのか、現場まで見に行く
    別の木を伐って光を入れることはできないか考える
    所有者と話し合うだけではなく、現場で実際に見たり、他のうまく入ってる現場をみせるのも効果的
    最善はつくすけど、最後の決断は所有者が行う
    法に触れてる以外はそれを止めることはできない
    次の機会には別の結論になるかもしれないから所有者との関係は大切にする
  • 所有者がダグラスファーを植林したいという場合
    自分の経験からダグラスファーは難しいと説明する
    ノロジカ、オオジカから守らないとやられる
    守るにはお金がかかる
    獣害が平気でも雪害にあいやすいですよ
    40年間は投資が必要ですよ
    それでもやるのでしたら植えても構いませんよ
    それでも所有者は植えた
    まずブラックベリーに覆われて、やはりシカに全て食べられた。。
    もし、ここで「ほら見たことか」といったら彼との関係は終わりになる
    こういうことがあっても彼の立場になって何かできないか考える。
  • 一番の問題は一対一ではなく多くの所有者にかかわってくる場合、フォレスターに関係なく隣同士の所有者で揉めてる場合が多いこと
    これはまったく違う方向から解決することが多い
    他の所有者のことは絶対に言わない。「あの人はこうやってますよ」とか。
    いろんな人の感情を表に出させないこと
    所有者同士の感情論にならないように心を配る。
    長い年月を見ないといけない。森も人間関係も。
    横並び意識が強い場合は、グループのキーパーソンを探してその人に話にいく。難しい人に長い時間を割く
  • 普段、約束は口約束である
    自分が思ってたことと、相手の理解が違っていたこともある
    中には難しい人もいます。難しい人の時は書面を作ることも大事
  • 山林売買はフォレスター関係なくできる
    普通は「うちの山どれくらいの価値があるの」と連絡が来る
    もちろんアドバイします。それは無料ですが、きちんと資産を計算する場合は有料
  • スイスには二つの所有者がいる
    森林を持っていることが大事(少数派)
    買う時に高く掴まされることが多くて売る時に回収できないことも
    参考価格を出すフォレスターとしてはやりにくい。
    二つ目はそこで林業やろうという人。これはやりやすい。
  • 材の価格は上下するけど、森林の価値はあまり動かない。
  • 相続する時に手放す例が多い。
    管理している山林で一年に20件くらいある。
    買い手はなかなか見つからない。。
  • 境界の1mはフリーになっていないといけないという法律があるけど、誰も守っていない
    所有者が自分で使う場合もフォレスターがマーキングした木しか伐れない
    フォレスターの最初の仕事は境界の確認。
    これまでの25年で時間にして数週間は境界を確認してる
    本当は所有者が管理すること、でもできてない
    住んでない所有者が半分くらいだから
    所有者にやってもらうように仕向けてはいる
    伐採業者に頼むときは境界をフリー(見える状態)にすることを強く要求する
  • 収穫(伐採)の注文を業者に出す場合
    到達目標を示す
    この地域で自分がマーキングした木を伐採するとき、ほかの木を傷つけないこと
    特別な木の場合は絶対に傷つけないように特別なマーキングをしておく
    それは大径木ではなく小さな木の場合もある
    作業員はそれにすぐ気付かないといけない
    天然更新が至るところで起きている場合は問題ないが、そうでない場合はそこに木を倒さないようにする
  • 注文の時、どうやって収穫するかフォレスターが決める
    どんなシステムか機械を使うか
    土場はどこか、造材の規格も決める
    安全性の管理!緊急時の対応、ヘリや救急車の手配、どこにくるか
    造材の規格など重要な場面は書面にする
    大部分は口頭でつたえて、自分の言葉で復唱(応答)させる
    注文者の意図意味を把握して、応答するようにする
    フォレスターと業者で一緒に考える余地を残すこと。「チェンソーで伐ってくれ、いや、ハーベスターのほうが安いですよ」と注文を受ける側も提案してよい
  • 「いま私は質問しました。でも、誰もそしてどうするのか聞きませんでした。
    スイスではこういう教育を受けてます。背景がわからなかったら聞き返せと」
    財布は見たかっただけかもしれない、お金が欲しかったかもしれない
    例えば、作業員にあの木の葉を30%切りなさい!という。ハイと言って切りに行くスイス人はいない
    なぜそうするのか、理由は?と必ず聞き返す
  • 情報は一方通行ではない。新しい人と仕事をするときは多くの質問が飛び交うことになる
    なので、仕事はいつも同じ業者に頼んでる
    一番安いところをつかうわけではない、一番やりやすいところとやる
    もちろん森林所有者に利益も還元しなくてはいけない
    ペイしなそうなら、負けてもらうのでなく、もう一度何かできないか考える
    今までの会社がなくなってしまい、次の会社と0からスタートしないといけないことがある
    仕事が終わった後に、しっかり検証して不満のあるときはそれを伝えて、もう一度チャンスを与える
    というのは受けた会社の間違いではなく、こちらにも問題があったかもしれないからしっかり話し合って次の機会を持つ
    工期が遅れることがあります。その場合、向こうから伝えてもらえるようにしている。いちいちチェックしに行く時間はない。
    終わりそうなときも教えて欲しい。機械が撤収したら手遅れだから。そういうコミュニケーションできる会社とやりたい
  • 最終的に育成木をいっぺんに全て伐ってしまうことはないです
    少しずつ抜き切りして、経済的に回っていくのが恒続林
    ギャップを作るために育成木を伐ることはない。収穫するために伐ったら、それがギャップになる
  • スイスにも森林保険はあるけど誰も使ってない、買わない
    ただし連邦の基金があって災害のときにはそれを使う
  • FSCの特徴、長所はヨーロッパでよく知られていること
    FSCが付いてないと売れない。付いてれば売れる。
    そして、エコロジーに関する問題提起をしてくれる
    FSCがあったからこそいろいろ考えるきっかけになった
  • FSCのデメリットはお金がかかる。時間がかかる
    バカな規則がいっぱいある。スイスの環境はもともと厳しい。さらに厳しくする必要がない
    FSCは国の基準に上乗せするので、スイスではあり得ない基準になってしまう
    ドイツはずっと楽な基準しかない
    国によっては広大な皆伐をやってもFSCがとれる、安く作業員を使ってもFSCが取れる。そんな国とスイスのFSCが同じでいいのか

    スイスホルツ(ウッド)という認証もある。でも、まだ浸透していない

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といった感じで、まあもう頭もお腹もいっぱいです。
とにかく今回の研修は広く浅く学ぶという感じなので、上記のような話題になってます。

参加者の半数を占める県職員さんには、この研修を今後につなげていく提案をしっかり作っていってほしいと思いますね。
お願いしますよー

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2015/06/18

欧州型森林管理者研修初日 スイスフォレスター

よ更新にちょっと間があいたかな。
まあ、あっち行ったりこっち行ったりして非常に忙しい日々でありました。
その成果は、またすこしずつブログで紹介できたらと思います。

んで、今日はタイトル通り奈良県で欧州型森林管理者研修というものがありまして、まあつまりはスイスフォレスター、スイス近自然研究所、(株)総合農林ということですな。
Img_1426
定員20名を超える参加者があり、また久しぶりの再会を果たしたり、これまで会いたいと思っていた人に出会えたりと楽しい時間を過ごしたのですが、それよりもなによりもやはり研修内容。

ひとことで言うと、すっごく良かったです!

ということで、ざっと内容を書き起こしてみます。

  • フォレスターに必要なのはまず観察、次に観察、最後は観察!
  • 条件を見る
    この森はどういう森なのか
    →昔はどうだったのか
    →この森は未来にはどうなってしまうのか
    →設定した目標に対して何をしたらいいのか
  • 現在の森の様子を見る
    勾配、傾斜の確認
    山の向き
    土壌はどうなっているか(木ばかり見ていてはダメ)
    標高、気候はどうなのか
    風はどの方角から吹きやすいか
    積雪の確認
    樹齢の確認
    どんな樹種か
    成長具合はどうか?(形状比が高いと不安定) 
    密度はどうか
    樹冠(クローネ)の確認
    材のクオリティは枝が多すぎない方がいい(成長しすぎない)
    成長を確保しながら管理する
    樹冠は樹高の1/3が理想、1/4以下だと厳しい、1/5以下になると成長を期待できない
    地力の測り方→植生を確認する! 
    土壌が大切
  • 今に至るまでにどうしてこのような森になったのか
    一種類だけを植えた
    最初下刈りしていた
    切り株や枯れ木から間伐のタイミングを知る
    形状比が高いと弱い山になる
    どこから日が射すのか
  • 何もしなかったらどうなるか(未来)
    木が光を奪い合うだろう
    枯れ木も出てくるだろう
    それぞれの樹冠が小さくなるだろう
    さらに形状比が高くなるだろう
    光が多くの木に分配され、一本の成長が低くなりクオリティが低くなる
  • 目標
    いいクオリティの木が大きく成長すること
    ここまで見て結論をだす→この山は手入れが必要
  • では、何をすればいいのか
    切りやすいように作業するのではなく、いい山にするために作業すること
    収穫しやすいかどうかを優先しない
    質の良い木を太らせるのは全てではない
    残したい木(ツェットバームということ、育成木、将来木)が傷つかないように
    安定性とクオリティ
    いい木でも台風で倒れたらおしまいなので、まず安定性を考える
    個々の木と森全体の安定性をまず考える
    森によっては近くに鉄道や住宅があったらクオリティよりもまず安定性
    経済林は安定性とクオリティを両立させないといけない
    クオリティがあまり高くない木は世界中で生産される、そこでは勝負できない
    我々(スイス、日本)は高いクオリティの木を生産しなければならない
    材価は上下するが、いい木はある程度安定している
    原木は自分たちだけではなく、お客さんがほしがるようなクオリティの高さも必要
    手遅れ林からスタートしなければならない、ここから何ができるか考える(フォアキャスト)
    100年後200年後どうなっているかイメージすることが大事
    いろんな樹齢の木があって何層にも分かれている森
    最後は森が自然に自力で育っていく
    人間の関与が少しでいい森になるのが理想
    最初はクオリティの高い木のために作業するけど、将来はほとんど何もしなくても太い木を収穫できる森にしたい(恒続林という)
    この現場は恒続林になるまで80年以上かかるだろう
  • 森は自然の摂理に沿ったら成長にお金はかからないけど時間はかかる
    摂理から離れるとお金がかかる
    摂理にそった森作りを目指す
  • 恒続林になるまでも、収入を得ていく
  • 基本は森の所有者が利益を得るためにすること。でも、ゲルマン民族では森はみんなのもの。私有地でも皆の者。森の「機能」は私物化できない
    つまり林業の手入れには、いろんな税金、補助金が使える
    経済活用には使えないけど、森の機能を高めるためなら使える
  • 1月に実質的な固定相場がなくなって、スイスフランが一気に20%上がった数分後に材価が20%落ちた。こういうことは避けることができない
    ここで大事なのはもし自分が普通のヒノキだけ作っていたらここで破綻してしまうということ
    そこでいろんな樹種のいろんなクオリティがあって、いろんな売り先があるのが一番
    こうするとなにか生きる道が見つかる
  • 国際的な材価を毎日調べて伐るわけではないが傾向は見ている
    地域的な価格の確認もする
  • 900haのリスク分散もだけど、小規模所有者でもできるだけリスク分散を考える
    それが出来ない場合(この山は地形や環境的に単一樹種になってしまうなど)はいつ切ったらいいとかのアドバイスもする(つまりタイミングのリスク分散)
  • こういうアドバイスは所有者は負担はいらない。税金から
  • 公有林はノルマではなく成長量以上切ってはいけないという上限がある
    私有林は切りすぎないようにアドバイスしてる
    1ha10から12立米しか伐らない
    900haあって現場は成長量よりも伐ってない
  • 公有林は伐採計画がある
    私有林は魅力的な計画を提示しなければならない
    多くの所有者にいつ何をしたらいいのかを提案し、それを実行する
  • 所有者と長期管理契約を結ぶのは稀
    それぞれ一回ずつの施行契約になる
    一回ずつの小規模所有者を取りまとめて施行するのが基本の仕事
  • 育成木ツェットバーム
    まず安定した木を探す
    良さそうな木の根元に行く
    必ず立木の下から見はじめる
    根張りはどうか
    根元に傷、腐れはないか
    幹は真っ直ぐか
    一番下の枝はどこにあるか
    樹冠はどうか
    あまり大きくないけど、見渡して他にも良さそうな木がない、これをツェットにする!
    この木が理想的に大きくなるにはどうすればいいのか
    周りを切った時に傷ついてはいけない
    木の潜在能力を開かせるにはどうしたららいいのか
    もっと樹冠を大きくしたいから間伐しないと!
    ただ間伐するのではなく安定を失ってはいけない
    育成木の下側の木が支えているから伐らないように
    ライバルは伐るけど、サポーターは伐らない
    ツェットよりも上側の木はライバルのことが多い
    樹冠に触っている木は伐る、触っていなければ伐らない
    次に何年後に手入れするか考慮する
    少しずつ伐っていくのがいい、でもいつもそうできるとは限らない
    次が8年後とわかっていたらそれに見合った手入れをする
    下側の木は伐らない
    伐る必要のない木は伐らない
    伐ることのコストが合うのか、それに見合うリターンがあるのか
    これが答えではない。別のフォレスターはまた違う選択をすることもある
    大事なのは伐った後、自分が考えたようになったのか振り返ること
    数年後にまた検証する。これを繰り返すことが大事。
    標高200mでは正解でも1000mではダメかもしれない
    一つの答えはない
    やり足らないのは修正できるけど、伐りすぎたら修正できない
    次の育成木は隣の育成木と将来にわたっても競合さないようにする
    なので広葉樹の時はすごく離れることもある
    針葉樹は距離が近い場合もある
    ここならまず10mくらい離れてから探す
    10m以内はダメなので、どんどん離れるようにして探す
    森はいきものなので10mごとに育成木があるわけではない
    下から初めて、横に歩いていき、つづら折りでだんだん登っていく
    後で上から見渡したら育成木を確認しやすいから
    根元に腐れがあるのは安定性に問題がある
    評価はいつも下から、根張りから
    理想的な木はあまり多くない
    まず、安定した木の中から一番マシな木を育成木にする
    育成木が決まったら上側で最大のライバルを探す
    すぐ横にある劣勢木は育成木のライバルになってないのは伐らない。切るのは間違い
    迷うやつは全体の間伐率や光が入って土壌が豊かになるなどを考慮することもある
    小さい木でも伐倒するコストはかかるのでその考慮も忘れない
    スイスは間伐補助がないのでコストをかけた以上に育成木が育つのかを常に考える
    今伐るべきなのか、天然更新が済んだ後に伐るのか、後で伐ることはできる。
    藤蔓なども育成木に影響が出るのであれば伐る、影響なければ放っておく
    育成木は早く選んだ方がいい、ただし、あまり早いと安定性とクオリティの判断ができない。
    20年生、20センチくらいの時に判断したい。
    ただしそれまで何もしないわけではない、もっと早くていい場合遅い方がいい場合もある
    森を観察して決めるなので、良いフォレスターの条件はその森を熟知していること、
    自分が一本一本育成木を把握できなくなったらそれは広いということ
    限界は1000haぐらいだろう
    沢山の育成木を選ぶのではなく、数は少なくても、しっかりした育成木を見つけることが大事
    本数目標を決めて達成するために選んではいけない
    育成木同士の間に何もなくなるようにしてはいけない
    ライバル木の除伐で儲けることもできる
    ライバル木の周りの木も伐採する必要が本当にあるのか考える
    ライバル木に投資する必要があるのか
    土地が崩れそうな場合、その周りに育成木は選ばない方がいい
    いつか崩れてしまったら、投資が無駄になってしまう、これは林業にとってのリスクだ
    この土地に合う根の深い樹種があるはず。それも植えると良い。
    複層林にするのも雨が直接土地を叩きにくくなるので良い。
    ここまでしてもリスクはなくならない。なので最初からこういうリスクは見込んでいた方が良い。
    一番森にダメージになるのは林道、作業道建設
    なので非常に慎重にプランニングしないといけない、道沿いには育成木も選ばない。
    育成木に集中投資するという発想
    樹種の少ない単調な森の場合、広葉樹はなるべく残したい
    育成木に相当影響を及ぼす以外は残したい
    育成木を選ぶ時に元気な木があって迷う場合、ライバル木を伐ることによって育成木がその分を補ってくれるのか。補えないなら伐るべきではない。
    森の成長量を最大に持っていくことが大事
    育成木が強い木なら、ある程度ライバル木を広い範囲から選ぶ、つまり周りを伐採してもいい。
    これは強い木をさらに強くするという考え方(←あばれ木との関係は?)
    一般的に樹木に光が当たるといまグリーンのところが成長する、 いま枝がないところはそのまま
    片枝の場合、クローネが全周になるには長い時間がかかると判断してほしい
    「天国から先生が来るわけではない」(スイス格言)失敗の経験が私たちを先生にする
    森作りの理想は誰が来てもワオ!ということ
    10年ごとに施行して30年後には誰でもこれが育成木だとわかるように施行するようにしている
    テープを巻くのはは良くない、スプレーやペンキで印をつけるのがよい、山側と谷側にマーキングする
  • 目標は針広混交林、そういう森を見ることも大事
    この辺りがどのような自然林だったかを知ることも大事
    針広混交林は仕事の効率は落ちるかもしれないけど、ずっと面白くなる
    針葉樹だけの森は簡単だけど、面白くない
    自分の仕事は誰でもできる仕事ではない。敵地適木を見極めて、それでも経済的に回していけるかどうかが腕の見せどころ
  • 若い人の教育、いつも同じ仕事はダメ。むずかしいけど、面白い仕事にしないといけない
  • 植林はしない。天然更新を目指す。なぜこの地で天然更新しないのかを考え、観察する。
  • 自然のポテンシャルをお金をかけずに引き出すにはどうしたらよいか考える

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Img_1436
とまあ、初日はこんな感じでした。
正直、フォレスターというのは現場作業員にはダイレクトに必要なものではない、という意識がありましたが、いやはや、俯瞰した判断を実行するのは、結局僕たち作業員。

スイスフォレスターの考え方というのは、現場でも十分に生かされるものだと思いました。
特にコストの考え方。
育成木に集中投資するという姿勢。
スイスには間伐に対する補助がないので、劣勢木でも育成木に影響がなければそのまま置いておく。
もちろん環境のことも考えた上で判断を下すけど、それも含めてコストに見合ったリターンがあるのかどうか。

研修会はあと2日。
明日も楽しみだー

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2015/06/10

フジの年輪

先日、組合事務所から「すっごいフジヅルが巻いてるから切っといて」と言われて、切りに行ったのがコレ。

Img_1247
なんか人の手みたいな形してますが、手よりも全然大きかったです。


でね、ふと木口を見た時に、なんか面白い年輪だなと。
つか、これ年輪おかしくね?みたいな。

この一見年輪みたいなやつのどこをどう数えるのかと。
それに「年輪」の間が開きすぎだろうと。
どんだけ成長早いのかと。

Img_1248
これは中心部を撮ったもの。
導管はよく見えるけど、年輪らしきものが心の周りに見えるような。


これは、いったい?と思って検索してみたら、いやはや面白いね。
この年輪のように見えてる線は形成層で同時にいくつも増えて行くと。
半月状の部分がそうみたい。

最初は地道に成長して行って、光が当たるところまで登ったら形成層を増やしてドカンと成長すると。

ふむ。
山にはいろんなドラマがあるなあ。

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2015/06/03

スチールMS150買ってしまった

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というわけなんですよ。

バーを見てもらったらわかるように、カービング用ですね。
実はこれを買うのを、もう長いことためらってまして。


というのも、発売当初すぐに使用したものの、軽いのは軽くて、とにかく軽いんですが、振動がどうにも気に食わない。
ゼノアのG3401を購入後すぐに手放したのも、やはり振動が気になったから。
(前バージョンのG3201は名器なのに不思議)

なので、連続時間使用が多いカービングで使うにはちょっと嫌だったんですよね。。


ただ、それを上回るほどの魅力があって、それはやはりこの軽さとカービングバーによる細かい作業ができること。
これが結局購入の決め手になりました。
そりゃ今でも振動(特に左手ね)が気になるけど、そのあたりは使用時間を注意することでカバーしようと思います。


で、やっぱりコストダウンってことなのかチェンソーの付属品減ったねえー
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(笑)
ま、いいけど。



んで、これ誰もメーカーに言わないのかな。
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写真じゃよくわからないかもしれないけど、すっごく見にくいフォントなの。
漢字はまあいいとして、ひらがなね。
特に「っ」とか「ょ」とか、なんか読みにくいー!、って思うんだけど、俺だけ?
メーカーの人、取説担当者以外ぜったいこの取説読んでないよね。

あ、チェンソー自体は軽さに応じたパワーも十分だし、バランスもよくて使いやすく気に入ってますよ。
ホント!


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2015/05/31

作業道の点検・診断、補修技術

みなさん作業道づくり進んでますかー。
僕は作業道班じゃないんですが、人員が足りない時にたまーに手伝いに行ってます。

これまで道づくりの本は結構ありましたし紹介もしてきました。
で、今回はその点検、診断、補修技術について書かれた本が出たので紹介します!



山に開設した道は、どのように維持管理すれば、半永久に保たせることができるのでしょうか?

 本書は、50年前に林内路網を完成さ せ、道を活用してきた著者が、長年の経験から得た道の点検・診断、補修に関する知見、技術ノウハウ、工夫などを集約し、まとめたものです。要注意ポイント の点検、ルート診断、施工診断、道の補強・補修技術の実際について、分かりやすく図解した実践書です。
全林協ホームページより)

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本の中で大橋さんが書いてます。

「常に修理してこそ」「自然は常に動いている」「修理より予防」(p91)、作って完成じゃないんですね。
できた時が誕生。
作業道も生きてて、よく観察してメンテナンスして維持管理が必要なんですね。

えっ、大橋さん、もう丸太を釘で止めてないの⁉️(p16)ってな感じで、道づくりもより良い方向へ少しづつ変化しているようです。

で、実は本書の終わり部分にある「林業経営の心得」が深いんですよ。
「時を得るまでは、ジッと辛抱して待つ」「時が、すべてを解決する」「山づくりより生活」「全体像をつかむことから始めなさい」などなど、まるで人生訓のようです。


これまでの道づくりの本と同様、本書も必携ですね。

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