出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2025/06/10

日本伐木チャンピオンシップ in鳥取のエントリー状況

10月に開催される日本伐木チャンピオンシップin鳥取のエントリー状況が発表されましたね。

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実際のエントリー人数はリンク先を見てほしいんですけど、定員を上回る申し込みがあったために、出場選手は抽選で決まることが発表されました。

前回の鳥取大会も同様だったため、これは予想通りです。

ただ、前回と違うのは抽選の様子がYouTubeで中継されるということ。

これはマジで緊張もの。

前回大会は見事抽選で落ちた僕にとっては、これまでに見てきたどんなライブよりも緊張するだろうなあ。

ま、結果はまたブログで報告します。

 

 

で、肝心のエントリー状況なのですが、プロクラスは定員60名に対して76名の申し込みということで、顔ぶれを見ても大体常連さんが多い印象。

そして注目すべきはジュニアクラス。定員10名に対して23名の申込みなので、かなりの狭き門です。

でも、僕はこの応募をみてとても嬉しくなったんですよ。

狭き門なのは可哀想だけど、これだけ多くの若い子たちが真剣に取り組んでいる証拠だからです。

この競技って、仕事にもちろん役立ちますし大いに関係のあることですが、やはり競技は競技で仕事とは違うんです。

F1レースと普通車が公道を走ることは、同じ車でもやっぱり違うじゃないですか。

そんなとっつきにくい競技に真剣に取り組む若い子がこれだけいるというのは、日本の林業にとって間違いなく良いことです。

実はいま、ジュニアクラスの勢いがものすごくて、僕たちプロクラスが余裕で負けてしまうということが現実に起きています。

でも、こうやって年齢差関係なく切磋琢磨できるというのが、本当に素晴らしいんですよ。

 

対して、ちょっと寂しいのがレディースクラス。

定員10名に対して10名の応募ということで抽選はなし。

やはり競技に参加するのは荷が重いのかなあ、と。

競技で使われるチェンソーって70ccクラスが標準なんで、女性だとどうしても扱いにくいんですよね。

50ccで競技に取り組む人もいるんですが、やはり戦うと70ccに軍配が上がってしまうという。

女性の参加者も増えて欲しいですね。

 

 

競技については知ってるけど、興味がなかったりよくわからないという人が多いと思うので、その辺りの魅力も伝えて行けたらと思います。

この競技は仕事とはまた違った面白さ、楽しさ、やりがいがあるんですよー

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2025/05/20

令和6年度林業技能検定試験の合格率

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ちょっと見えにくいかな。

1級が135人受験して4人合格。合格率3%!

2級が58人受験して16人合格。合格率28%

3級が85人受験して57人合格。合格率67%

 

1級に受かった人は本当にすごいですね。

数年にわたって試行試験が行われていましたから、もうちょっと合格率が高いと思っていましたが3%でした。

ただ今年の1級の合格率は15%くらいにはなると思います。

試行試験も含めて多い人は3、4回受験していて慣れているでしょうし、初めて受験する人にも受験した人から情報が入ってくるからです。

 

2級は今年の合格率40%くらいになるかなあ

1級は本当に難しいですが、2級は伐倒の基礎ですから基本通りにできれば十分合格できるはず。

今は受験者数が少ないですが、今後はさてどうなりますか

 

3級は7〜8割の合格率に落ち着くと思います。

この級は本当に初歩的なところができるかどうかを問うので、緑の雇用に組み込んで行ったりしないと受験者が減ってしまわないか心配です。

 

 

この検定試験は、一発勝負での合格はまず不可能と思います。

やはり試験ですから、しっかりした対策が必要。

試験対策、受験対策のテキストや講習もいずれ出てくるでしょうから、今回ダメだった人やこれから受験する人はしっかり対策してほしいですね。

僕も何か情報が入ったら投稿しますので。

 

令和6年度の試験に合格された皆さん、本当にすごいです!

おめでとうございます!

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2025/05/06

ハスクバーナもついにインジェクションチェーンソー登場!564XP

stihlがMS500iというエポックメイキングなチェンソーを発売してから、はや7、8年。

ついにハスクバーナからも登場です。

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564XPという名前の通り、60ccクラスでの登場です!

stihlの500iは日本の環境だとちょっとオーバーサイズなところもあったのですが、ハスクの564xpはドンピシャですね。

というのも、この564xpは50ccの重さで70ccのパワー!というのが謳い文句。

 

実際の数値を見てみましょう

 

本体重量

出力

550xp mark2

5.3kg 3.0kW

562xp

6.3kg 3.5kW

564xp

5.8kg 4.0kW

572xp

6.6kg 4.3kW

確かにこの数値だけ見るともう562xpの立場がなくなってしまうほど。

この軽さでこのパワー、ラージマウントで長いガイドバーも付くので樹上でも助かる局面が多いかと。

 

発売は今年の秋(10月ごろ?)と言われています。

お金を貯めて続報を待て!

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2025/04/30

mont-bell看板をどうやって作ったのか

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このmont-bellの看板はここにいるどんなくまさんよりも時間がかかっているんです。

その制作過程をお見せしますね。

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最初はこのようにmont-bellと黒滝村森林組合を同サイズで表現しようとしていました

しかし、このデザインではなんかインパクトが足りないんですよね

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なので、「黒滝村森林組合」とするのではなく、組合の印鑑を彫ることに変更。

その分、mont-bellの文字を大きく表現することにしました。

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そして拡大コピーした用紙を板に貼り付けてボールペンで強くなぞると板に画像のように跡がつきます(見えますか?)

柔らかいスギの板だからこそできる芸当です

 

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これをさらにペンでなぞるとこんな感じ。

 

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mont-bellの文字はトリマで彫って行きます

スギは柔らかいため毛羽立ってしまい四苦八苦

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細かいところをトリマでやってから文字の周りをチェンソーでぐるりと彫り込みます

 

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印鑑はさすがにトリマではできなし、彫刻刀でも材が柔らかすぎて彫ることができなかったので、ミニルーターで削ります

 

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木材の保護塗料で全体を塗り、mont-bellは白、森林組合の印鑑は若草色にしました。

この配色は遠目から見てパッと目立って、なおかつ爽やかな印象を与えると思って最初から決めていました。

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で、これではい完成!

 

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2025/04/28

モンベルルーム吉野路黒滝が読売新聞に掲載されました

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リンク先はこちらからどうぞ

https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20250426-OYTNT50050/

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2025/04/23

モンベルルーム吉野路黒滝の看板くま(モンタベア)さんの作り方

モンベルルーム吉野路黒滝が4/17にオープンして、おかげさまで大盛況となっております。

その人気に一役買っていると信じている看板くまさんはどうやって作ったのか。

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このくまさんの数は日によって増えたり減ったりしています。

僕の気分で入れ替えているため。

 

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山から降ろしてきた材をひとまず重機を使って立てました。

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くまの高さは180cmあるから脚立がないと作業できません

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とまあ、チェンソーを複数台使って形作っていきます。

 

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次は寝てるくまさんを

 

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なんとなく、だんだん形が出てきてるのわかりますか。

 

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んで、このままでは重すぎるし割れてしまうので、中身をくり抜いています。

立ってるクマはくり抜かず背割りを入れてます。

 

んで、着色すると最初の画像のようになると。

着色はラッカースプレーとエナメル塗料で行ってます。

 

実はくまさんよりも看板の方が何倍も大変なので、その制作風景はまた後ほど。

 

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2025/04/16

いよいよ明日オープン!

モンベルルーム吉野路黒滝店がいよいよ明日オープンとなりました。

僕は誘致に携わった立場ということもあり、店頭スタッフではないものの、今月に入ってから裏方としてあれやこれやと動いておりました。

 

もともと銀行だった物件の壁と天井を取り払い50坪ほどの空間に

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ここに什器を搬入、一気に組んでいきます

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商品を並べると

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林業コーナーもあるよ

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もちろんここでしか買えないオリジナルTシャツも

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店舗外観

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入り口付近をよく見て欲しいんだけど、それについてはまた後ほど

 

 

今回モンベルは2つのチャレンジをしたと思う。

一つは、山村の過疎の村に出店したこと。(人口600人弱!)

もう一つは、森林組合と協業するということ。

よく決断したなと。

 

もちろん、僕たち黒滝村森林組合にとっても小売業、アウトドアショップの経営というのは大いなる挑戦です。

まだ、先は見えないけれど、店舗スタッフ、モンベルの社員さんたちのこれまでの努力は間近で見てきました。

これはもう期待しかないですよ。

森林組合が経営するモンベルショップ、自分たちが一番楽しみです。

 

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2025/04/11

「林業技能検定試験」結果発表

技能検定の結果が発表されましたね。

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1級合格は4名。

100人以上受験しているので、かなり厳しい結果となりました。

過去問もなく勝手がわからない試験ですし、初回は仕方ないかと。

いまは過去問も公開されてますし、試験内容も徐々に知られて来て合格者も増えてくると思います。

ただ、1級はやはり難しくて当たり前。

2級は合格者も多く、合格率も良かったのではないでしょうか。


今年度は試験会場も増えると思います。

続報を待て!

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2025/04/03

林業技能検定試験の日程が発表されたぞ

いよいよ始まった林業技能検定試験。

年度も改まり、今年度の試験日程が発表されました。

昨年度は熊本県、愛媛県で開催されましたが、今年はより全国的に開催される予定です。

新年度が始まったばかりの今日4月3日時点では、まだ開催場所は未定ですがもう少しすれば公表されると思います。

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学科試験はCBT方式ということでパソコンで回答するやつですね。

 

試験の過去問は公表されているので、しっかり予習してから受験しましょう!

 

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2025/03/24

伐木作業の実践マニュアル 公開されました!

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昨年から森林総研の上村先生、静岡県の指導林家の片平さんと一緒に作ってきたマニュアルが完成しました!

全林協のホームページで公開されています。

今年度から始まった林業技能検定試験にも必ず役立つし、

無料でダウンロードできるので、ぜひ読んでみて。

 

正直、僕が果たした役割というのは原稿のチェックくらいだったので、ここでいっぱい宣伝したいと思います。

このマニュアルよくできてますよ〜

 

特にお気に入りなのは、伐倒のストーリーを描こう!というところね

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指差し確認しろって言われるじゃないですか。

でも、それってカタチだけやっても意味ないんですよね。

ちゃんと伐倒のストーリーを描いた上で確認していく。

これは片平さんがマニュアルに落とし込んでくれたんですけど、これ本当に素晴らしいですよね

さっそく、僕も真似させてもらおうと思っています!

 

あと、このマニュアルでみんなで検討して入れたのがコレ。

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ガンマークって立木の右側でしか使えないから現場ではあまり意味がない、なんていう声がまだ聞こえたりするんだけど、それじゃもったいない。

立木の左側でもガンマークの意味をちゃんと理解していれば十分使えますよ、という提案です。

もちろんマイチェンソーのガンマークがどこを差しているか、確認する方法もマニュアルに掲載されてます。

 

他にも、現場作業のヒントがたくさんあると思います。

初心者さんだけでなく、技能検定試験を受験する方、指導する立場にあるベテランさんたちにもぜひ読んでもらいたいですね。

ダウンロードはこちらからどうぞ

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