出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2016/05/28

チェンソーパンツを切ってみた動画

youtubeにもありそうだけど、インスタで見つけたチェンソーパンツを切ってる@pfanner canadaのスローモーション動画

繊維が出てきてから止まるまでがとってもよくわかります。

いながらにして世界中の情報にアクセスできる。
全く便利な世の中になったものだな。



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2016/05/25

ロープ高所作業特別教育を受講してきた

今年からロープ高所作業における労働安全衛生規則が変更になったんですよね。
ロープを使って樹上で伐採をしている身として、これは絶対に受けておかないといけないと思っていたところ、友人から講習会のことを教えてもらい受講してきました。
講習会を開催してくれたのは(株)きいすとんロープアクセス技術協会)です。

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ロープ高所作業というと、樹上作業よりもビルメンや法面作業の方がメインになるようで講習内容や使用する道具もそちらよりでしたが、安衛則の改正に伴う細かい事項についてしっかりと教えてもらったので大変助かりました。

また、ともするとクライミングのシステムや樹上でのシステム、チェンソーの使い方に注力してしまって、ハーネスやロープ、器具類の点検が後回しになってしまうきらいがあったので、改めてそのあたりについてしっかり教えてもらい大変勉強になりました。

もちろん、一緒に受講した木登り仲間たちとの再会も大変に有意義でとっても楽しく充実した1日になりました。

これで7月1日からの特別教育の施行にも間に合ったし、これからも安全第一でロープ高所作業、頑張っていこうと思います!

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2016/05/21

8寸クギ

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山の道付けで欠かせないものといえば、この8寸クギ。
手袋(汚くてスミマセン。。)と比較して、その長さがわかってもらえるかと。

道作りにはこのクギが必需品。
丸太を組んで土台として道を安定させるんだけど、その丸太を組む時にこれを打ち込んで固定します。

クギが長いんで、ハンマーも大きなものを使います。
このクギ打ちが集中力必要なんですよ。
クギが長いんで、油断すると曲がってしまったり、的を外したり。

でも、こんな風に丸太をせっせと組んでしっかりとした道作りしているところって案外少ないのかな。
僕らは典型的な「大橋式」って言われてるやり方ですね。

道があると山が生き返るから、道作り頑張らないとな!

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2016/05/20

安心してください

「出来杉計画の中の人は、すっかり木登りの人になってしまったのではないか」なんて声も聞こえて来るようですが、安心してください。

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道も付けてますよ!

しっかし、身体がなまるなあ。。。


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2016/05/17

第3回 KEMテクニカルデモセミナーday2(続き)

さて、初日(とその続き)、そして二日めと書いてきましたが、これで最後となります。

<planning for emergency / rescue technic>

スパーを使ったシステム。
責任者の立場からいうと、もう1つクライミングシステムを用意するなどして緊急時に備えていなければならない。

トップカット中に材が当たって動けなくなってしまったという設定。
「自力で降りてこれるか?」
「手を切ってしまって降りれないんだ」
「止血してそこで待っててくれ。(もう1人の作業員に)他の作業を止めてくれ。救急車の手配も頼む」

まず、危険な要素になるスパーを外す。
できるだけ高い位置にアンカーを取る。
トップがないので限られたスペースでアンカーを作らないといけない。

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自分のシステムを使用していたプーリーセーバーを介してビクティムにつなぐ。
ランヤードを使ってビクティムとつなぐ。
システムに(シーソーのように)体重をかけてランヤードを外す。
エイト環で補助。そして降りてくる。

レスキューシステムで気をつけてることは、レスキュー専用の道具ではなく、普段使っているものを応用すること。
つなぐものもランヤード。
使い慣れたものであれば失敗が少なくなる。

自分のたちの現場に合わせてレスキューのトレーニングをして欲しい。
市街地で仕事をするなら消防に連絡してレスキューしてもらうのも1つの手だ。

(Paulさん)難しい現場だと仕事をこなすということに集中して、レスキューの準備がおろそかになることがある。
そんな時は自分の家族のことを考えよう。
やはり安全第一だ。

(質問)処理した樹木は廃棄物として処理することが多い。
処理には経費もかかる。処理は高い。マフィアが関わってるんじゃないか(笑)
できればチッパーにかけて自然に戻したらいいんだけどね。

日本のアーボリストは優秀だと思う。
ぜひ国内だけではなく、機会があれば海外のアーボリストたちと交流して欲しい。

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というわけで2日間の内容をざっと書き出してみました。
とても2日間で行われたとは思えない内容に僕自身まとめていて驚くとともに、ちょっと感動してます! 
これらを急ぎ足で行ったわけではなく、一つ一つ丁寧に説明し、質問を常に受け付けて、それらにも真摯に答えていました。

主催のKEM、Markさんはじめスタッフの皆さんには感謝しかないです、って同じこと書いているけど、ほんとそうなんです。
もちろん参加者の真剣さがあったからこそ、ここまでの内容になったのも間違いないと思います。

心新たに頑張ろう!

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KEM第3回ツリーケア・プロダクツ テクニカルデモセミナーday2

それでは初日(とその続き)に続いて、二日目のセミナーも整理しないでざっと書いていこうと思います。
これまで同様、細かい用語の違いとかは気にしないでくださいね。
もちろんMarkさんはちゃんと説明してくれるんですけど、走り書きしているので、そのへんはご容赦ください。


(昨日のハーフヒッチ&ランニングボーラインの質問に対して)
分散は的確な表現ではない。
荷重はまずハーフヒッチにかかってからボーラインにかかる。
シェアではなく時間差。
ハーフヒッチにかかった余りがボーラインにかかるのではないか。

(質問)枝は位置エネルギーを持っている。
切り落とした時に、運動エネルギーに変化する。
エネルギーの総量は変化せず形が変わる。
ロープをつけずに落とすと地面に当たって変形させるエネルギーに変わる。
つり下ろすとロープの伸縮エネルギーにも変わる。
枝の動きでもエネルギーは変化し、ロワリングデバイスでも熱エネルギーに変わる。ブロックのスリングにも分散される。
アーボマスターの研究では、エネルギーの吸収としてロープを長くするとよいと言われている。
研究の結果では、明確ではないけれどシステム全体で荷重を1/3くらい吸収しているとなっていた。
またもう一つはトップカットで枝葉がついてる時とついてない時の研究で、枝葉がある方が空気抵抗でエネルギーが吸収されるともあった。
位置エネルギーは色んな形に変換されていて、リギング作業が成り立っている。

(質問)安全率は大事だ。
MBS(最小破断荷重)と使用荷重あって、安全率を4にすると1tの荷重なら4tのものを使わないといけない。
例えば、GRCSは1tまではかけていいと言われているが、ダイナミックでは100キロまでにしている。
安全率は大きくとって使っている。
通常の仕事では100キロくらいは多いと思うけど、200キロとかになったら慎重になるよね。
重たいものを吊る場合、もう一本ロープを足すとか、小さくして落とすとかの対策とる必要があるだろう。


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仕事のなかでは摩擦とうまく付き合っていかないといけない。
アンカーポイントの場所を決める時、単純に強度で選ぶのか、他にも選ぶポイントはあるのか。

ベクトルには力と方向の要素がある。僕は物理学者じゃないからね(笑)
リダイレクトのアンカーをみるとメインアンカーに向かう力F1と材に向かう力F2の2つある。
プーリーがあるから摩擦は考えないようする。
ふたつが合わさってF3の力になる。
リダイレクトプーリーが移動してもF3の合力の方向はあまり変わらない。

枝の角度が鋭角の場合。
F3が枝を圧縮する方向ではなく枝を曲げる方向になる。
この違いを意識することが大事。


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プーリーの位置。
枝を曲げる力を弱めるためにはプーリーを追加してベクトルを変えてやる。
高い位置に設置することで方向が変わって強くなる。
考えすぎて幹にかかる力とか言い出すと複雑になるので考えすぎないこと。

(Paulさん)木の全体の略図(地図)を書いてシステムの中でF3を書き出してみると分かりやすいんじゃないかな。

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材を吊りあげる時、枝とロープが90度の角度が理想的。
あとはフェイスノッチの角度も大事。
枝を引き上げて垂直になった時にツルが切れるのが理想的。
フェイスノッチが大きすぎて切れないとアンカーポイントに力がかかって行ってしまう。
切れない場合、クライマーが切り行くと枝に力がかかっていてケガをすることが多い。

受け口をうまく作るにはまず水平に入れること。
次に枝の中心線に対して90度で入れる。
そしてバックカットを入れると垂直になった時にツルが切れるようになる。

(質問)垂直から直角に切るやつでも問題ないけれど、先に水平にした方がやりやすいから。
もちろん仕事のなかで微調整は必要だけど、こういったガイドラインが持つことが大事だ。

切り離された材がどう動くかも考えないといけない。
切った枝の途中に障害物がないかも確認しないといけない。

予想するときも長いスパンで考える必要がある。
2本目3本目の枝のF3が変わってくるかもしれない。

どんな力がかかっているか想像できるようになれば、それを利用して作業できるようになるのではないか。

(Paulさん)重力はやっかいだけれど、それも利用してリギングを効率的に進めていこう。

マークさん自身も大きな材を動かす時は、「俺に出来るか」と思う時もある。
学んだ知識を総動員して、「難しいけど出来る!」と仕事に向かうことがある。


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A2 荷重移動
このテクニックは2つのアンカーポイントとって、リギングラインをコントロールすることによって、動かすことが可能になり、ダイナミックになりにくい。


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幹ではなく、アクセスラインにランヤードをつけると幹から離れることが出来る。
(アクセスラインにアルパインバタフライを作ってそこにランヤードのカラビナをかける)


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A3ドリフト
吊ったまま横に移動させる。
真下に障害物がある場合などアンカーポイントを離れたところにしておけば、十分に移動させることが出来る。


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これのいいところは枝が大きくても安全に逃げれるし、ショックも少なく切り離すことが出来る。

密集したところの多い日本の環境では単に枝を切り落とすのでなく、2つのアンカーポイントをとって枝を動かすのは有効ではないか。


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B1
グラウンドはクライマーが上でセットしている間に、使っていないロープなどを片付けておく。

細かいことを気にしているかどうかで全体の効率が変わってくる。

昨日も言ったけど、リギングのエンドにストッパーノットを作って、さらに5mくらい離れたと頃に作っておくとクライマーのところにロープが垂れて作業がしやすい。

グラウンドのワークポジションはクライマーの見える位置とリギングライン、ロワリングデバイスの確認出来る位置にいること。

巻く回数が足りない場合は支えきれなくなる。
その場合は頑張って支えきるのではなく、ロープを離してしまうべきだ。
いざという時に材を落としても平気なのか予測しておくべき。
落とせない場合は、そのつもりで対処しておく。

(GRCS)ドラムにだけ摩擦をかけて、ピッグテールには90度以上曲げるなどの摩擦をかけないようにする。


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A5引き上げて切り離す

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A7アンカーポイントは材の上にある。ステップカットで吊りあげる

グラウンドは吊りあげる材の大きさをクライマーの身長で判断する。

(GRCS)作業が終わったらウインチからロープを外しピッグテールも戻しておく。次の作業に入りやすくするため。

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B2バットタイ
例えばパイロット1人が責任を負っている場合、エラーがでると墜落してしまう。
複数で負うことでエラーが起こるのを防ぐようにする。

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20キロの材をダイナミックリギングして1tまで荷重の増加があった。

クライマーの命はグラウンドにかかっている。信頼性が大事だ。


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A8 vリグ
倍力になっている。プリテンションはウインチの倍力の小さい方で限界まで巻くのがいい。
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倍力を効かせるため、なるべく角度を鋭角にしたい。
どのような角度にするか考えないといけない。

Aシナリオはダイナミックリギングではないからバッテリーチェンソーを使えば施主が気づかないうちに仕事が終わる。忍者リギングだ(笑)


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A6スピードライン
日本ではスピードラインが好きな人が多いようだけど、万能ではない。
ある状況下では有効だけど、別の状況下では役に立たない。
なので午前中はドリフト、ロードトランスファーをやった。

ハンドソーとかチェンソーを使う時はタイインポイントとバックアップを取ること。

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枝を下から切っていって、それを持ち上げて行き3本集まったら、スピードラインで流すというシナリオ。
衝撃荷重をかけたくないから、こういうシナリオにしている。

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インパクトブロックをスピードラインに乗せて、さらにコントロールラインをつける。

2つのウインチがあると便利。スピードラインにテンションをかけるものと荷重を一回抜く必要があったから。

スピードラインは例えば障害物を超えて材を送る場合はテンションをよりかけるかアンカーポイントを高くする必要がある。
そういう場合はドリフトラインなどの方が良いかもしれない。よく検討すること。

スピードラインはドリフトラインよりもアンカーポイントにかかる力が大きくなる。

(Paulさん)荷重と力は違う。

チームでシステムなど共通の用語を統一しておくと良い。


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(以下、質問)
PPE。自分の身の安全を守る。
そういったものは法律で決まっていて、いつも心がけている。
リギングについてはPPEのような規則がない。
野放しにしていると事故になってしまう。

リギングは色んな道具(machine)によってできていて、この1つ1つは法律で規制されている。
それがエンドユーザーに十分伝わっているかは怪しいところがある。
道具やロープ、それぞれが組み合わさってシステムができている。
それらが最良の状態で動いているか気をつけている。

道具を買う人はマニュアルや必要な情報に対しても対価を払ってはずだが、現状情報が行き渡っているとは思えない。

リギングシナリオは無限にある。現場に応じて作る必要がある。
木は規格で決まっているわけではなく、一本一本違うのでそれに合わせて組み立てる必要がある。
1人1人も違うし、それぞれのチームでも違う。
できるだけ自分たちの得意分野をもつと良いだろう。

リギングシステムでベストシナリオではなく、ワーストシナリオを想定して作業している。
器具のどこが弱いかとかはわかるけど、取り付けた位置のどこがウィークポイントになっているかとかはわかりにくい。

(Paulさん)リギングは全体大きな機械と考えられる。
全体の強度と個々の強度を考える。
材の動きも大切だし、チームの力量に応じた作業にしないと、そこがウィークポイントになることもある。

一緒に現場を見に行ったスイスの役人が言ってた。
重い丸太を運んでるけど、なぜ彼は向こうにある運搬車を使わないのかと言われた。確かに作業者の身体を痛めないことも大切だ。

日本のようにお祓い、お清めとかはしないけど、作業始める前には、みんなで集まってツールボックスミーティングをしてチームワークを高めている。心を静めている。

26年の経験がある。それでもまだ学ぶことだらけ。

自分の能力を超えた時に他の人に頼むこともあるだろう。
それができるのも作業責任者にとって大切なこと。

なぜキンクが起こるのか、これはミステリーだ。
もう少し詳しく調べたいと思っている。
ロッカーイーの開発をしている時にロープにひどくキンクが発生してイヤになって開発チームから外れたことがある。
キンクの1つの原因はロープバッグから全部を出さないで同じところばかり使っているとなるかも。
一度全て出して使うと解決することもあるかと。

現場責任者はリギングシステムを組んだ時に最善だけでなく、最悪のシナリオも考えられる人。

アクセスラインはどうしてつけておくか。
一つはこれで作業するところまで早く登れるから。
もう1つはもしクライマーに何かあった時、助けに行けるから。
で、このオレンジは上で折り返していて、全体のクライミングシステムを下ろせるようにディセンダーについている。

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ディセンダーのストッパーとしてバタフライで止めておくとショックロードがかかったら効いてしまって外せない可能性も。
ショックがかかってズレてしまっても平気なようにハーフヒッチにしている。

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2つのエンドを固定することでシングルでもフットロックでも使うことができる。
普段使っているのもはスプライスでリギングハブをつけっぱなしにしていて、オレンジラインも枝をまたぐところにカバーをつけている。

リギングハブにはあとで使うものや、飲み物をぶら下げておくこともできる。

一本のロープで2つのシステムを使えるのか。
普段は2つ使うことがない。
緊急時は2人で使うことになるからアンカーポイントが耐えられるかどうか。
ロープは2人ぶら下がっても問題ない。

(Paulさん)トランクアンカーにする時はプーリーを使わないほうがいい。ナチュラルクロッチのほうが枝にかかる負荷が少ない。

続く

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KEM第3回テクニカルデモセミナーday1(続き)

初日だけでもかなりな長文になったので、リギングシナリオのところは分けて書こうと思います。

<rigging scenarios>
テキストは10個リギングを説明している。
aはアンカーポイントが材よりも上、bは下。
現場によっては両方使うこともある。

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A1 材を水平に下ろす場合、クレイドル
バランサーを使って下ろす。
クレムハイストが滑ってしまうとバランスが崩れることになる。
リギングラインを先端に付けて根元にバランサーを付ける。
葉っぱの重量も重たいから、重心は先端にあると思った方がいい。
バランサーの三角形の真上にアンカーポイントがあるのが理想的。


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角度が鈍角になるとロープに負荷がかかる。
また両端に荷重がかかり枝が曲がってしまうことも。
鋭角にするとアンカーポイントに近くなるから当たってしまう可能性がある。
でもできるだけ鋭角になるように意識している。

枝が複雑だとアタッチメントポイントも2点ではなく、もっと増やす必要がある。

ロープの切れ端でバランサーを作ろう。

クローブヒッチは優秀だが、必ずハーフヒッチをプラスしよう。

(Paulさん)リギングハブは円盤を水平にしてタコ足のように使うことも可能。

クレイドル方式のいいところは形が美しい。
バランスが良かったのか、悪かったのかすぐに結果がわかるのもいい。
そして結果をフィードバックできる。

ステップカット(ミスマッチ)が好き。
多くの人はフェイスカットを作ってからバックを入れるがだいたい切り過ぎてヒンジの意味がない。
ステップカットはカットも一回減るし、ヒンジの役目も果たす

カットする自分のポジションも大事。
カットを終えて、自分が移動してから材を落とすことも必要。

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A4 リダイレクトして水平の枝を吊り下す
リギングロープにストッパーノットをつけるけど、エンドにつけておくだけではなくエンドから5mくらいのところにつけておくと良い。

クライマーとグラウンドは同じような知識を共有していることが大切。
クライマーはグラウンドにどうして欲しいか伝えることが大事。
グラウンドも準備しておくべき。

クライマーが必要なものを迅速に上げてあげるのはグラウンドの大事な役目。
バイトに2ラップしてバイトに通しておくとすぐに解ける。クイックヒッチ。

新しいロープなら明確な破断荷重を示すことができるが、使っていくとだんだんと落ちてくる。
ノットには色んな種類があり、それぞれに適した使い方がある。
例えば20キロの荷重をまっすぐなロープにかけたらロープの隅々に荷重がかかる。ロープを折りまげると外側に荷重がかかってくる。内側はかかってこない。
人間のクライミングくらいならそれほど影響ないが、リギングだと曲げたことによる強度の低下が問題になる。
キツく縛られたところに集中してそこが破断する。

シーブが大きくなればロープに優しくなる。
ロープ径の4倍は欲しい。
ドイツでプーリーの試験をしたら、ベアリングなどよりもシーブが大きくなればなるほど良かった。


クライミングロープにもプーリーを使いますが、ピントとピントリグなら違いがある。
ピントを使うときのアドバイス。直接スリングをつける時はスペーサーを使うことを推奨してる。

<まとめ>
テクニックの違いはあまり気にしない。
どんなテクニックであれ、本人が気持ちよく仕事できればそれで良い。
最新が一番良いわけではない。反対もしかり。
リギングも同じこと。良い仕事ができることが大事。

皆さんが何か一つでも参考にして、持ち帰ってもらえたら嬉しい。

(質問)アクセスラインとクライミングラインを一緒に付けるようにしている。
リギングも含めると多くのロープがあるけれど、混乱しないようにしている。
アクセスラインを最初に取り付けて、最後に撤収する。

スパイクを使って登るという解決策もあるだろう。
どんな形であれレスキューをプランに入れておく。


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(おまけ)markさんのハーネス

(DAY2に続く)

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2016/05/16

KEM第3回ツリーケア・プロダクツ テクニカルデモセミナーday1

この週末、KEM主催のリギング・レスキューセミナーに参加してきました。
想像以上の濃い内容にびっくりしました。
全国から集まった70名の参加者も名だたる強者ばかり。
Markさんの人柄も相まってとても良いセミナーになりました。


それでは、内容をまとめないでざっと書いていこうと思います。
間違いやわかりづらいところもあるかと思います。
用語も統一してません。
例えばブロックとかプーリーとか出てきますが、細かく分けてません。
「ここがプーリーなのはおかしくないか」とか考えずに、「滑車」のことなんだなくらいに捉えてください。
よろしくです。

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<risk assessment / offsite>
・リギングの条件が厳しい時にそれをクリアできるように。

・作業する時にはエネルギーを使わないといけない。
いろんなエネルギーに対処しないといけない。

・作業者のレベルが違う時がある。
現場責任者が現場を見て判断する。
責任者が現場で仕事をせず作業者がやる場合がある。
小さい会社はやる場合があるけど、大きい会社では作業者と責任者が違う。
立場の違う人たちで十分なコミュニケーションを取ることが大事。
お互いにコミュニケーションを取れなくて、仕事を始めてしまうのは良くない。

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・free fall、可能ならこれが一番安全。
それができないならロープを使うことになる。

・リギングが必要な時は、アンカーポイントをできるだけ高いところにつけたい。
ブロックを材の上に取れない場合、下につける場合もある。
これは条件として難しい場面。
youtubeで見たことあるでしょう。
実際に吊ってみないとわからないこともある。
十分に経験を積んだチームはたんたんとこなすことができるけど、やはり難しいことだと確認することが大切。


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・2008年に出たリギングの報告書。
4つの異なった条件が書いてある。
書いてあることはどんな状況でも登れるわけではないということ。
枯れて5年も経っているのは、こっちの責任ではない。
こんな木は作業者の責任ではなく持ち主、管理者の責任。
登れない木は高所作業車や足場を組んで解決する。
根切りして庭がダメージを受けるかもしれないが、そういう場合もある。
実際にマークさんも登れなくて、下から伐って庭のど真ん中に倒したことがある。
リギングは優れているけど限界がある。
他の方法をとることもある。
マジックではなく物理の法則なのだ。
魔法が使えたらいいけど(笑)

・ 枯れた木を処理する場合、ラインかけて木がどう動くかで判断する。
引っ張り過ぎて折らないように。
これでかなりの情報を得られるはず。
揺れが幹の途中で止まっていればいいけど、根元まで動くなら強度がないと判断すべき。
登れない場合、周りの他の木が使えるか調べる。
ダメならクレーンを使って、それをアンカーポイントにすることがある。

・業務作業書に目を通していても現場に着いた時にもう一度リスクアセスメントをする。 作業をする樹木の下から上まで細くチェックする。
リギングの弱い部分を見極める。
道具や経験の浅い作業者もそうだが、木が一番弱いと困ることになる。
ウィークポイントがどこならまだマシなのか考える。
ロープももちろん強度が必要だけど、他に比べて一番弱くてもいいのはロープなんだ。
ポータラップに20mmロープを使ったらロープが切れる前にポータが壊れてしまう可能性がある。

・軽いリギングはポータラップを使う。
より重いものを吊る時には幹に固定できるウインチなどを使う。

・グラウンドワーカーは危険なエリアから離れて操作すること。
ダイナミックリギングをする時は革手袋の使用をお勧めする。
ちょうどよくロープを送り出せるから。
だいたいどれくらいの重さがあるか、何回巻いたらいいか上と下で相談する。
ロープのエンドは自分の見えるところに置いておく。
自分の身体に巻きついたりしないように。
経験の浅い人はロープが動き出したら握ってしまう人がいるが、リラックスしてロープを挟むような感覚で扱うように。

・GRCSはポータラップと違って、危険なエリアで仕事しないといけない。
以前、危ないことがあった。
800キロ?の材で巻きを取ってる時にいい加減にやったら、一気に巻きがドラムから外れて自分のところに落ちてきたことがあった。
どこに立つにしろ、しっかりと両手で巻きを取っていくことが大事。
巻いたまま他の作業などで、その場を離れる時はポータやロープクランプで固定しておくことが必要。


<gear selection & configuration>
・全部の道具を車などに積んでおく必要はない。
仕事によって選ぶべき。
26年前に仕事を始めた時はラインだけだった。
枝にかけて根元で結んでた。
道具はだいぶ進化した。

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・ダブルブレイドロープはプーリーと使うと効果的。
ロープの曲げ率がちょうどよく荷重が分散される。
ナチュラルクロッチだとロープの外側に荷重がかかる。
ナチュラルの時はホローブレイドを使うのが良い。
ポリエステルは安くて丈夫だからよく使われる。

・ブロックにはデッドアイスリングを使う。
ブロックが材よりも下にある場合、トップカットを行うとロープがたるむ。
カウヒッチに遊びがあると荷重のコントロールができない。
遊びを作らないように。
もう一つの利点はアイで固定するから強くなる。

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・100キロをリギングするとアンカーポイントには200キロかかってくる。
上で使うから太いスリングの方が短い。
細いスリングは長い方がいい。19mmをトップアンカーにしてる。
アンカーポイントにはロープよりも強度のあるものを使う。
ブロックの取り付けは遊びがないように。
これはポータラップにもいえる。
ポータにカラビナをつけてるのをまだ見かける。
遊びがあるとポータが動いてカラビナに横荷重がかかる可能性があり事故につながる。
ポータにスリングを直接つける。
カウヒッチもできるだけ遊びのないように。
経験の浅い人は必要以上に巻いてロックさせてしまうことがある。
遊びがあるとさらに強い衝撃荷重を発生させてしまう。

・ブロックは衝撃荷重がかかる場合はスリングを直接つけられる。
カラビナをつけてる使うプーリーは衝撃荷重はダメ。
アンカーポイントを材の上につける場合はカラビナのついたプーリーでも使える。


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・こういった取り付けはダイナミックリギングならカラビナではなくノットの方がいいと思う。
スパインに曲げるような荷重がかかるから。
カラビナを使うなら、スリングをつかってそこにカラビナをかける。
そうすれば正しい方向に荷重がかかることになる。
でもロープがたるんだ時に方向が変わることがある

・(Paulさん)ウェビングが緩む可能性もあるから、やはりダイナミックではカラビナは使いたくない。

・(取り付けや結び方など)やり方を決めてアレンジをしないように。
そうすれば余計なことに気を使わなくてよくなる。

・(質問)ハーフヒッチを入れることでどれくらい荷重が分散される?
実験をするとハーフヒッチのところで切れる。
でも正確な数値はわからない。
ほとんどの荷重がハーフヒッチにかかってくると思う。
衝撃はハーフヒッチにかかるだろう。
ロープが太ければ熱が吸収されるけど、太くないと吸収できずに切れてしまう。

・カラビナを使う場合もアルミではなくスチールを使うこと。
リギングに使うカラビナとクライミングは分けること。
スリングを使う場合もナイロンを使うこと。
ダイニーマよりもナイロンの方が衝撃に強いから。
いろいろな意見があると思うがマークはこのように決めている。

・シャックルは優れている。
リングに匹敵する強度がある。どちらも使える場合はリングを使う。
リギングのシステムにカラビナはなるべく使わないようにしたい。

・カウヒッチが短い場合は、ティンバーヒッチを使う。
差し込んでいく方向は上から下にしている。
決めていると間違えることがなくなる。
巻き数は最低5回。幹全体に巻く。
バイトの逆に荷重がかかると緩んでしまう。
大きな幹はティンバーヒッチ、ロープに余裕があるとカウヒッチと使い分けてい

・ルーピーのセッティングはめんどくさいよね。
遊びがないようにするにはデッドアイスリングの方がやりやすい。
でもルーピーは強度がある。


<site preparation>
・ワークゾーンはどこなのか。
レットゾーンは幹の周り、グリーンゾーンはそれ以外。
レッドゾーンに入る時はクライマーに声かけする。
つい先日こんな事故があった。クライマーが上から枝を放り投げたらグラウンドワーカーを直撃してしまった。
現場は綺麗にして、作業を全員が把握しておくこと。
レッドゾーンは地上だけではない。空中もそうだ。
リギング、クライミングライン、アクセスラインなどがある。
きちんと整理しておくことが安全につながる。

・最初のプラン通りにいかないこともよくある。
そうなるとレッドゾーン、グリーンゾーンも変わってくる。
しっかりと相談して確認し合うことが大事。

・コミュニケーションをとるのに無線機を使うことを勧める。


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(質問)ロワリングデバイス。1回巻いたらどれくらいの荷重を下ろせると思うか?
なかなか難しい。ボラードの大きさでロープの接地面積が変わるし、天候でも変わるから。
一巻きで何キロと決めて解決するわけではない。
何巻きがいいかの目安は最初のカットを小さめにして、その日の条件を確認したらどうか。

・今後は道具が進化してアンカーポイントの荷重を測ることもあるのではないか。
情報が蓄積されていけば、また変わってくるだろう。

(質問)トップカットでロックさせたくない場合、ロープを太くするのか、それともそのままの太さで巻き数を増やすのか。
ダイナミックリギングはポータのような動くデバイスではなく、GRCSのような固定されるデバイスの方がいい。
経験的は1回巻きがほとんど。3回巻けばだいたいいける。

(現場作業者Tさんの答え)
アンカーポイントにリギングリングを使って、ポータで2回巻くことはあまりない。だいたい1回巻き。
500キロでスマートウインチで2回とちょっと。クライマーを揺らさないように気をつけてる。

(マークの相棒。ルカさんは)
クライマーの背の高さから長さを把握して、直径は下から目視して、何回巻くか決めている。
材を途中で止めないで地面につけて止めるつもりでやるとうまくいく。


<positioning on a pole / Working on spike>
・ワイヤーコアのランヤードは決して切れないわけではない。
チェンソーがしっかり回転してる状態では切れてしまう。
コシがあるために大きな幹に巻きやすい。その目的の方が大きい。
エンドはぶらぶらしないように処理すること。

・肩のところで構えて振ればちょうど手元に回ってくる。
顔に当たらないよいに注意して。

・どんな道具にも言えるが必ず劣化していく。
ワイヤーコアの事故例としては、連結の隙間から水が入って錆びて切れてしまったことがある。

・樹皮に応じてスパイクの長さの切り替えも必要


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・爪がどの方向に向かっているか。フラットフット。
靴のつま先の内側を木に当てることで安定させることができる。
つま先を広げて刺すと滑る可能性がある。
両足を近づけるとつま先が木に付きやすい。
突き刺そうと蹴り込む人がいる。
自分の道具を信用してないんだな。膝も痛めるだろう。
踏み込んで体重をかけたらいい。
爪はしっかり研いでおくこと。

・ロープエンドがスパート干渉しないようにレッグループにカラビナをつけて逃してやる。

・ランヤードともう一つアンカーポイントが取れれば安定した姿勢が作れる。

・幹がまっすぐで滑りやすい時は、カラビナとスリングでランヤードを締めることができる。

・スパーが外れてしまう事故が多い。
このような下に落ちないシステムにすることが大事。

・トップカットで上にアンカーポイントを取れない時はレスキューが難しい。

・一つはカットの時の抵抗になるものを。つまりワイヤーコアランヤード。
もう一つは地上まで戻れるシステムを作る。


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・ブロックやランヤードの順番は?
プーリーセーバーはリギングラインに当たらないようにブロックの位置に取り付ける。
ランヤードはブロックよりも上に。
下の場合、ブロックに衝撃荷重がかかりズレてしまったらランヤードが外せなくなるかもしれないから。
ブロックの下にクライミング(プーリーセーバー)をつけてるとブロックが下にズレたときに良くないという人もいる。それもそうだと思う。

・自分のパターンを決めて、それを守るのが大事。


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・トップカットでバックカットしたら両手はどうする?
両手を幹について衝撃に備えよう。
グラウンドを信頼していたら両手を離していてもいいけどね(笑)
慌てて受け口に手を置いたりしたら手が挟まれてしまうかもしれない。

(Paulさん)衝撃が予想される場合は膝を曲げて衝撃を吸収しよう。
足元もリギングロープが絡まないように反対側にいよう。


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・反対側になっても問題ないが、自分の方に材が落ちてくる可能性がある。
ぶら下がる状態から戻る時はランヤードをチョークして、それを頼りに戻るようにする。
チョークすると大きなチェンソー使う時も安定して使える。
ただし折り曲げる形になるのでワイヤーコアやカラビナは傷みやすい。
そうしたらまた買えばいい。道具の痛みよりも自分の身体が楽な方を選ぼう。

・フットロックをやり過ぎると腰にダメージがあると言われてるけど、スパーを悪く使うと、もっとダメージがあると思う。
便利で有効な道具だけど正しく使おう。


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・受け口に対してハーフヒッチはできるだけ下に付けた方がいいのか。
それともブロックを上げた方がいいのか。どちらが遊びが少ないのか。
ハーフヒッチの位置を変えてもロープの長さは変わらない。
ブロックを上につけるとロープが短くなる。
ハーフヒッチを下げると落下の衝撃でズレて外れる可能性もある。
ハーフヒッチは受けからなるべく離す。
ブロックはなるべく近くにするのが理想的。

グラウンドワーカーもクライマーをチェックして、クライマーもグラウンドに確認してもらうことが大切。

続く

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2016/05/10

特伐現場の下見

雨が続いているので、特伐現場の下見に行ってきました。
詳しくはskyteamのFacebookページを見てもらいたいのですが、今日は3件行ったんですね。
そのうちの一件がなんと春日大社
奈良県には歴史ある寺社仏閣が多いですが、春日大社もその一つ。

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直会殿すぐそばのイチョウが枯れてしまっています。
そのまま伐倒するスペースはないので、登って処理することになりそうです。

写真右にある杉も先が枯れているので、こちらも登って処理します。
これは枯れている先だけ落とせばいいのですが、木の周りは灯篭が囲むようにしてあり、いやはやなんとも頭がイタイところです。。

いずれも檜皮葺きの屋根に近いので養生も必要なんですが、何せ対象は文化財。
下手なことはできません。

これはいつも以上に神経を使う現場になりそうだ。。。



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2016/05/05

伐採作業で使う手動ウインチを見てきた

以前、ウインチを検討しているというブログを書いたことがあるんですが(これ)、そのウインチの販売店が体験会を開くというので横浜までひとっ走りしてきました。


すでにウインチを購入した人から、僕らのように購入を検討しているメンバーで総勢20名以上集まっていました。
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当日はウインチの製造メーカーであるハーケン社からインダストリアルマネジャーとテクニカルスタッフが参加してくれました。


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実際に仕事として使うとどんな感じなのか、使い勝手を知りたかったので、この体験会はとても有意義でした。

ウインチには幾つか種類があって、その仕様の違いを知ることができたし、実際に使っている人からも使用感を聞くことができて、やっぱり現場の声に勝るものはないですね。


購入が決まったらまたレポートしますね!
早く使ってみたい!

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